TUPギフトエコノミーサークル参加レポ ②探求の種「豊かさ」

エディブルフラワー

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2020年7月から8月、6週間にわたるオンラインでの「ギフトエコノミーサークル」にアシスタント兼参加者として関わっていました。

サークルの概要と初回のテーマ「ギフトとは」について書いた記事はこちら:

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2回目のテーマは「豊かさ」!1週間かけて取り組んでみた探求の種(seeds)と、私が考えたことのメモなどをシェアします。

目次

探求の種(seeds)②豊かさ

【HEART】心:深く考える

①あなたにとって「お金」ってどういうもの?「豊かさ」ってどういうもの?あなたにとって、お金と豊かさはどのような関係?

・お金:ほしい物が手軽に手に入れられる便利なアイテムかなぁ。

・豊かさ:心が満たされている状態?もうすでにある、と感じられていること。不足感ではなく。今ここにいることへの感謝。 太陽の光を浴びてただただその心地よさを味わったり、美しい夕焼けを前にしているとき、など自然に触れている時間はとっても豊かだなと感じる。 大好きな人たちと共に過ごす時間、それを分かち合える喜び。

・お金と豊かさの関係:そこまで密接じゃないような…… それとも、今まで生きることに困ったことがないからそう思うのか?でもやっぱりお金があれば豊かだ、ってことはないと思う。


②主流の経済システムの土台となっている世界観や価値観はどのようなもの?

・もっともっと成長せねば!止まれない!
・お金をたくさん稼げる人が優秀でえらい。
・成功=金稼ぎ


③数字(点数、給料、値段、指標など)がないもの(例えば、やさしさ、母乳、太陽光)の価値を認識したり感じるためには何が必要?

これには答えていなかった(笑)でも今改めて読んでみると、そもそも数字があるものに弱いというか、普段あまり重視していないかも!

だから数字がないものの価値を感じるのが当たり前の日常を生きているような…… 何が必要かな?五感をフル稼働させてその場にただいること、かなぁ。

【HEAD】頭:学びとインスピレーション

チャールズ・アイゼンシュタインの「聖なる経済学」第一章 13〜21ページ

むずかしいんだけど、全部読んでみたい本。まずは序文から少しご紹介:

  • 私たちはお金を自己の延長として経験している。だから「私のお金」と言う。 
  • お金は永遠に保存され、いつまでも増え続ける特性があり、不自然。土に還らない。
  • お金の神聖さを特徴づける性質は「つながり」と「ユニークさ」
  • お金はなぜ豊穣さではなく欠乏を、つながりではなく分離を作り出すようになったのか?

そして第1章「贈られた世界」より:

  • 始まりは、「贈り物(ギフト)」だった。私たちの人生は「与えられた」のであり、感謝こそがすべての基本にある。それこそが、私たちの存在の真実なのだ。
  • 今日の経済システムにおいて報われるのはわがままと強欲である。そうではなく、いくつかの古代の文明がそうであったように、寛容が報われる経済システムとは、いったいどのような姿をしているのであろうか?
  • 私たちが贈り物を与える時は、自分自身の何かを与えているということである。これは、売られるものは売る人とは切り離された単なるモノであるとする現代の商品取引とは大きく異なる。

もはや抜粋はキリがないのでこれくらいで(笑)もう少し読み進めると、「与えられた才能(ギフト)」「才能とは神聖なる贈り物」という表現が出てきます。

改めて自分のそれは何だろう?私にできること、それをどう表現していこう?などと考えたなぁ。


②ネイティブ・アメリカンであり植物学者のロビン・ウォール・キマラーが伝えてくれる、イチゴの贈り物 のお話

「イチゴの贈り物」は多くの参加者に人気だった読み物!特に、ほぉ〜〜〜と思った箇所のメモです:

  • 贈り物と商品の基本的な違いは、贈り物は二者の間に気持ちのつながりを作るということ 
  • 贈り物は人から人へ贈られ、それとともに価値は増していく
  • 古い教えの多くは、自分に与えられたものは再び他の人に与えなければいけないと言われている(=循環)。
  • 贈与経済(共有財産)では、贈り物は無料ではない(⇆私有財産を基本とした市場経済)。
  • 贈り物の本質はある関係性を築くということ。
  • 行商人は、地球からの贈り物を次の人に手渡す仲介者にすぎない。贈り物だと思うと自制心が働く。必要以上のものは受け取りたくない。
  • 人間の歴史においては、人々が共有の資源を分かち合うというルールだった時代の方が長い。

でもこうやって抜粋したものを読んでもあんまりピンと来ないかもなぁ……

文章のニュアンスから感じ取ってもらったほうがいいので、時間取ってぜひ読んでみてほしいです 🙂 


③お金以外の形の豊かさって?9つの資本(元になっている記事は8 Froms of Capitals(8つの形の資本)という記事)
世の中はお金だけじゃない。「9つの資本」で、みんなの身の回りにあるものを可視化し、“豊かな経済”へのストーリーを編集しよう!

9つの形の資本
記事より拝借しました

これはこないだ記事が公開されたんだけど、この図がとってもいいんです♡ こうやって見ると、お金って本当に私たちの生活の一部にすぎず、豊かさが得られる要素ってこんなにたくさんあるんだよね。

ちなみに私の生活はどうかと言うと、「精神的資本」「知的資本」「経験資本」「社会資本」を大事にしてきた気がします。

そしてこれからの課題というか伸ばしていきたいのは「生命資本」!友人からもらうことはあるけど、自分でも野菜を作ったりしたい!ひよこを育て始めた友人もいて、私の周りには生命資本が豊かな人たちが増えてきているなと思う。

よく見るとこの図に「菌類」って書いてあるから、コンブチャを作っている私も多少なりとも生命資本を持っているのかな??

いずれにしても、いかに私は昔から「金融資本」に興味がなかったのかを改めて感じます(笑)

【HANDS】手:実験してみる

多様な3人の人に「豊かさ」について聞いてみよう。その人にとって「豊か」とは何か?お金とどう関係があるのか?豊かさのエッセンスは何?

これは1人だけ聞けたんだけど、こんなことを言ってました:

何もない。満ちているか欠けているか。便利になればなるほど豊かさから離れていく。


金融経済の豊かさを、自分の大事な価値観を大事にする形で使ってみよう
→自分の価値観(例えば、子供の未来を守とか)を大事にする形(最大限に活かす形)で金融資本(お金とか)を使ってみよう。

実験できず……


お金ではない形で受け取った豊かさに気づいてみよう

鎌倉に引っ越してきて、地元の人たちとのつながりができてきてからは、お金ではない豊かさに溢れている毎日です♡

鎌倉駅にある農家さんの直売所「レンバイ」で多めに野菜をもらったり、仲良くしているお店のスタッフさんにお菓子やら何やらたくさんもらったり(笑)野菜を育てている友人たちからおすそ分けしてもらったり、コンブチャやサボテンを分けてもらったり!

もちろんそういう「もの」だけではなく、惜しみなく愛とサポートを与えてくれる人たちがたくさん周りにいます。

だから私も野菜やおかずやコンブチャを分けたり、掃除を手伝ったり、話を聞いたり、余裕のあるときはなんでも惜しみなく出している日々 😉 笑

楽しいです!

【MORE】

もっとインプットがほしい人へ:
①Greenz.jp 私たちはこれからどこに行くの?『ソウル・オブ・マネー』著者リン・ツイストさんとすごす「チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム」 [イベントレポート]
【ユヴァル・ノア・ハラリを読む】貨幣の未来――ハラリ・MMT・仮想通貨 by 井上智洋
BS特集 エンデの遺言〜根元からお金を問う〜

これら全てこの週では見たり読んだりできず、サークルの最終日前後に残していたことに気づいて慌ててチェックしてみた(笑)

笑っちゃうことに、どれもあまり響かなかったり、何を言っているかよくわからなかったりで 😆 良くも悪くも、本当にお金に興味がないのかな、私……

7月12日 zoom

夕焼けとサーフィン
2回目のzoomのあとは久しぶりのサーフィン!

以上のseedsに約1週間それぞれが取り組み、専用のフィードへのリフレクションも書き込み、7月12日のzoom通話を迎えました。

2回目は前半でブレイクアウトルーム(少人数のグループ)に分かれて、seedsをやってみてのシェアタイム。後半は全員で問いに対して思うことを1人ずつ話す時間でした。

ブレイクアウトルーム

  • 余白
  • 心地よさのキャパを超えるときどうしたらいいのか
  • 豊かさは気づくことが大事。内側から湧いてくるもの

全体での問い

  1. 境界線って何?
  2. いつからそれは「私のもの」になるのか?

そして以下は多分私が個人的に思ったことのメモかな?これだけじゃよくわからないけど(笑)

  • 自分が実現したい世界と実際の世の中のギャップ
  • 思いやり
  • シンクロ
  • みんなたくさんの葛藤やギャップを日々感じているんだなー
  • この場にただいるだけで感じられる豊かさ
  • なんとかしなきゃが強かったなー

2回目のギフトエコノミーサークルまとめ

ギフトエコノミーサークル

2回目のテーマ「豊かさは、個人的にはお金のことはそもそもあまり浮かばなくて、いかに日頃からお金についてを考えていないかがよくわかった!

だから全体的にリフレクションがぼんやりしている(笑)

ただ、改めてこうして振り返りながら記事にしてみると、この回の【HEAD】にあった読み物の2つ

  • 聖なる経済学
  • イチゴの贈り物

は、これからの暮らしにギフトエコノミーを取り入れていき、わからない人に伝えていくためにも、また読み直してより理解を深めていきたいなと思いました。

最後に、2回目が終わったあとの感想です:

私自身もそうだったし、他の方も何人か、いろいろ消化できてなくてパンパン!って話をチェックインでしていた前回。「私にとっての豊かさとは?」という問いでたくさん挙がっていた「余白」をますます意識しようと思った。

疑問として湧いたのは、地域通貨とギフトについて。そのちがい。私が住む鎌倉で約1年間限定の地域通貨が始まったところだけど、あえて通貨を発行するのはなぜなのだろう… 確かに通貨があったほうがわかりやすく感謝を伝えられるし、地域でぐるぐる循環していく様子も目に見えるのかもしれないけど。 ギフトにしちゃうとハードルが高い??

そう、鎌倉で「菌 kin」という地域通貨が最近始まったんです!説明会に途中まで参加しただけだけど、これからどうなっていくのか楽しみだな。

上に書いた私の疑問に対して、海くんがこんな風に返信してくれてました:

地域通貨とギフトの違い、お金とギフトの違い、交換とギフトの違い、なんだろうね〜 辻さんから聞いた話。チャールズ・アイゼンシュタインの答えは measurability 計算できるかどうか

さて!全6回分をどうにかして8月中に記事にしたいため、ちょっと雑かもしれないけどいったんこれで更新!また思い出したことや気づいたことなどがあったら、こっそり追記しておこうと思います 😎 

追記:3回目のテーマは「物語」です↓

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この記事を書いた人

Romy | ロミーのアバター Romy | ロミー 〜Celebration of Life〜

鎌倉在住7年半を経て2023年末に家を手放し、ピースボートの2024年春クルーズにスタッフとして乗船。現在バリを拠点に、リジェネラティブな暮らしを探求しているモバイルボヘミアン。世界の美しさを伝えながら、環境破壊を始めとするさまざまな問題提起も発信を通じて行っています。
→ Romyのプロフィール詳細

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