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TUPギフトエコノミーサークル参加レポ ④探求の種「いのちの流れ」

海と空

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2020年7月から8月、6週間にわたるオンラインでの「ギフトエコノミーサークル」にアシスタント兼参加者として関わっていました。

サークルの概要と初回のテーマ「ギフトとは」について書いた記事はこちら:

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4回目のテーマは「いのちの流れ(flow)」です!

1週間かけて取り組んでみた探求の種(seeds)と私が考えたことのメモなどをシェアします。

この回も考えさせられることが多く、サークルが終わってから読み直しているうちに点と点がつながった!と感じることもたくさんあってめっちゃくちゃ深いです!そしてこの記事、かなり長くなってしまいました 😆 

4回目の週に書いたメモ、記事を書きながら追記したことなどが混在していて、ちょっと読みづらいかもしれないですが…… いったんごちゃ混ぜで更新します!

目次

探求の種(seeds)④いのちの流れ

【HEART】心:深く考える

①日々の生活や今取り組んでいることで、どんな時に比重が外発的動機付け(報酬や罰など)によって動かされていて、どんな時に比重が内発的動機づけ(好奇心や関心など)によって動かされている?自分にとって外発的な動機付けと内発的な動機付けはどういう違いを感じる?

昔のことで思い出した外発的動機付けだったもの

  • 中高時代の試験勉強や受験勉強
    →いい結果を出して親に認められないと!がとても強かった気がする。

最近の外発的動機付けだったもの

  • 家賃を払うために安定的な収入を得なければならない。安心して新しい一歩を踏み出すために、ちょっとちがうかなと思いつつ一つのバイトを始めた。
    → 頭であれこれ考え、分析したり整理したり、どうにかして自分を納得させて取り組む。

最近の内発的動機付けだったもの

  • このギフトエコノミーサークル
    → 内側から湧き上がってくる。インスピレーション。なんか楽しそう!と思ったらすぐ行動している。

②周りの人の内側の変容を支えるためにどんなことができる?自分が成長したり変容するために、今までしてもらったことはどんなこと?

自分が周りにできること

  • そばにいる、寄り添う
  • その人が今本当に必要としていることは何かな?と探ってみる
  • その人が輝く道は何かな?何でイキイキするのかな?と探ってみる

自分がしてもらったこと

  • そのときの私にオススメの本や人を紹介してくれた
  • とにかくささいなことでも話を聞いてくれた
  • 私の本質を指し示すような、内側の輝きを見出すような言葉をくれた

③どのようにhold space(場をホールドする・うつわを作る)と、そこにある集合的なエネルギーが養われるだろう? 1+1+1=3の世界ではなく、1+1+1=無限の可能性の世界が立ち現れるのはどんなとき?

ベリーダンスの教室をやっていた頃のことを思い出してみた。そのときの場の雰囲気や質感を思い出そうと、しばらく静かに過ごしていたら、だいぶ意識がトリップしていた(笑)!でもまだうまく言葉にできていない…… ひとまずまとまってないけど書き出した。

  • 程よい緊張感とリラックス
  • のびのびと自分らしさを表現できるスペース。余白を作ってたかな?
  • 全部ガチガチに私が決めることはしなかった
  • 生徒さんの内側から出てくるものを待つ
  • それを伸ばして高めていく。
  • purpose どこに向かっているのか(どんなステージなのか)
  • 生き生きさ、チャレンジを大切に

【HEAD】頭:学びとインスピレーション

①(記事)枯渇せず、湧き上がるギフトって? パーカー・パーマー 有機的な贈り物
(原文 https://www.awakin.org/read/view.php?tid=2105

とても美しい詩が登場するので、原文とサークルメンバーの茜ちゃんが訳した日本語文を載せます:

As slowly as the ripening fruit
Fertile, detached, and always spent,
Falls but does not exhaust the root…

熟した果実のようにゆっくりと
肥沃で、執着がなく、与えていて
落ちてはいくが、根を使い果たすことはない…。

そして「ギフト」「ギフティビズム(giftivism)」の核とも言えるのがこれ:

私が他の人に与える贈り物は、それが私の中で有機的な現実の場所から来たとき–私自身の自然さからくるとき、その贈り物自体、そして私自身をいきいきとさせます。

私は私の中で育っていない何かを与えるときに、自分自身を枯渇させ、他者を傷つけます。強制された、有機的でない、本当は存在しない場所からくる贈り物によってのみ、他の人につらい思いを与えるのです。

「ギフトは才能」と言われる所以はここにあるな、と改めて思った素敵な文章。

自分ではないものになろうとすること(仕事、パートナーシップetc、あらゆる場面において)は疲弊するだけ。無理をして枯渇していく。 それと同じようなことなのかな。

そして自分にないものを相手にギフトしようとすることで、自分だけでなく相手も傷つく、ということにハッとした。 最後の詩がとても美しく端的に自然のサイクルを表していると思った。自然界が命について教えてくれることは本当にたくさんあるなぁ。

  • 私の内側から湧き上がるギフトは何なのか?
  • 何が枯渇せず与えられるのか?
  • 私は何かを与えているのか?与えたいのか?

サークルのanchor(オーガナイズしている4人)ミーティングのときにもレミさんに「ロミちゃんは頭で考え出したら危ない!どうやってcontributeできるか考えずに、そこにいて笑ってくれてればいいんだよ」と言われて、えーーー!!みたいな(笑)

明らかに私は「考える」より「感じる」人間だから、もっと自発性(spontaneity)を大切に、その場にいること(presence)に重きを置けばいいのかな?


②(動画)創造性は、どう湧いてくるんだろう? エリザベス・ギルバート 創造性を育むには

人々が芸術家や天才に抱く無理な期待を巡ってエリザベス・ギルバートが考察します。そして、わずかばかりの一個人がジーニアス(天才)「である」のではなく、人間はみなジーニアスを「持っている」のだという急進的な考えを語ります。これは私的であり、可笑しいながらも、驚くほど感動的な講演です。

引用元:TEDの概要文より

子どもの頃からピアノ、ダンス、演劇などさまざまな芸術表現をしてきた私は、この動画を見てウンウンと頷く場面がたくさん。

以下が簡単な動画の内容メモ:

芸術に関すること、クリエイティブなことはなぜ「不安」「精神不安定」と関連づけられているのか? 何かしら心理的に守ること、安全な距離を保つことが必要なのでは。

古代ギリシャ、ローマでは、創造性は人間から来るものではないと信じられていた。精霊(それをジーニアスと呼んだ)のようなもの。それによって古代のアーティストは守られていた。創作物は自分1人の力で成し遂げたものではないからうぬぼれもない。

ルネサンス期から、人間中心の考え方に変わっていった(合理的人文思想)。そして芸術家をジーニアスと呼ぶようになっていった。それはたった1人の繊細な心をもつ人間に対して、あまりに大きなプレッシャーなのでは?

かつての考えに戻ることはできないだろうか? 全ての創造性を合理的に説明することはできない! もし踊っているときに神が宿った瞬間があって、それが翌日には消えていたとしても。踊り続けよう。もしそんな瞬間がなくても、踊り続けよう。

見ていて涙が出てきた。自分の中で抑えていたもの、やりたくても押し留めていたもの。それはここで言われている不安や恐怖心から来ていたのかもしれない。 自分には才能がないのではないか、誰も求めてないのではないか。

何度かもしかしたらここで言うgeniusが宿っていたのかもしれない、magicalなパフォーマンスがあった。でもまたその瞬間を体験できるのか?呼び起こせるのか?もうそこには到達できないのではないか? だったらそれらを美しい思い出として、もうやめてしまったほうがいいのでは?そんな気持ちになっていたのかも。

友人に何年か前に言われたのが「ロミちゃんは神々の踊り子」。そしてその直後に縁があって、京都にある神社で芸奉納する機会があった。あのときは震えたなぁ。flow。

京都の松尾大社にて
右のオレンジのスカートを履いているダンサーが私

③(記事)聞き方によって、出現するものはどう変わるだろう? ダニエル・ゴールドマン アチューンメント:議題を持たず存在すること

以下は一部の抜粋:

attunement(調和、適合、同調。神聖な高次のエネルギーと波長を合わせること)によってラポール(調和した人間関係)が築ける。自分の主張をするのではなく、相手を理解できるようになる。

どうすればいいかというと、単に相手にもっと意識(注意)を向ければ良い。相手の話をよく聞くこと。真に相手とつながっていれば、相手がどう感じているか、言うか、するかによって、自分が何を言うかも影響される。

(=相手の状態によって自分のメッセージは本来変わるはず。そうでなければ、ただ自分が言いたいことを言っているだけになってしまう)

私の場合はどちらかと言うと普段聞く側になることが多く、むしろ自分の気持ちや思ったこと、言いたいことは言えずに終わりがち。周りの人たちの話すスピードが速く、その中で自分が話すためにどこでcut inすればいいんだ?という感じで…… でもよっぽどのことがない限り、cut inするほどのこともなく、結局そのまま消化不良で終わることもしばしば。

multitaskingな日常の中で、ストレスを抱えている人も多く、バーっと言いたいことを吐き出し合うような会話の仕方が多いような気がした。だから「今日はゆっくり一緒に過ごして話そう!」と決めて会わないと、なかなかtwo-way listeningはむずかしい場合もある(相手にもよるけど)。

聞く側になることが多いがゆえに、「本当は私も話したいことがあるのに……」「いつ話が切り出せるかな?」などと余計なことを考えながら相手の話を聞いていて、結局相手とつながれてないのでは?と気づいた。 完全に聞く側に徹してみたらいいのかも?


④(記事)自然ないのちの形ってなんだろう? 福岡正信 何もしない農法を目指す

メモ:

  • 例えば堆肥や農薬などの一般的な農法、医学、教育などは、人間がそれらに価値があるような、効果が上がるような条件を先に作っている(悪いことをしている)ということ。 でもそれが必要ないとわかった=人間の知恵の否定。
  • 放任と自然はちがう。放任状態とは不自然な状態。
  • 何が自然なのか。 自然を不自然にする最初の出発点は何なのか。
  • 結局、究極の原点を見直してみると、人間は何をやったわけでもないんだ、ということ。

続きが読みたくなった。気になる!(→本買いました笑)

自然と放任のちがいは何なのだろう?自然って何? あまりに普段「自然」について語っているけど、本当の自然って私は知っているのだろうか?

まずは私自身の自然、flowを探ってみよう。

このコロナ禍でもよく考える。確かにウィルスや病気は怖いかもしれない。でもかといって、何でもかんでも消毒、殺菌、除菌、四六時中マスク生活、人に会わない、テイクアウト需要でごみ増加、etc…… そのほうがあまりにも不自然なのでは?

本来人間が持つ免疫システムも弱まり、心は病んでいき、そしてごみを増やして自然破壊が進む。一体私たちは何をしているのだろう?

【HANDS】手:実験してみる

①毎日15分、静かに座ってみよう。自分の体の中でどんな風に変化が起こり続けているだろう?

毎日15分なんて1日の中で見たら大した時間ではないはずなのに、それがなかなかできなかった……

いかに「あれもやらなきゃこれもやらなきゃ」になっているか。そして「止まって何もしないこと」に対して罪悪感のようなものを感じているか、改めて気づく。


②頭にアジェンダを持つことなく、誰かの話を聞いてみよう。自分の姿勢によって、対話はどう変化するだろう?

相手が心を開いて、安心してリラックスして話してくれるような気がする。


③”Plan and execute”(計画を立てて実行する)マインドセットのかわりに、”search and amplify”(探って増幅させる/養う)マインドセットでグループ(家族、職場、講座など)に向き合ってみよう。自分の持っている盲点などを発見できたりした?どんなことを増幅/養うことができた?

息子と向き合う

息子が小学校の先生とうまくいっていなくて、友だちとの時間は楽しいけど先生が嫌い・学校も本当は行きたくない、という状況が続いている。今週はNVC(共感コミュニケーション)の子ども向け感情シートとニーズシートの助けを借りながら、彼の気持ちや求めているものを探ってみた。

”search and amplify”するためには、attunementの箇所にあったように相手にもっと注意を払って話を聞く必要がある。話半分ではできない!いろんなことに日々追われて、息子としっかり向き合えてなかったんだろうなと反省……

諦めの気持ちが強いから、今の状況を本人にとって心地よいものにしていくために何ができるか、一緒にその可能性を探り、彼のギフトをamplifyしていきたい。

盲点など

かつてPDCAが流行ったとき、私のビジネスに足りないのはそれだと指摘され、一生懸命導入しようとした。多分もともとはインスピレーション重視で生きていたのに。だからどっちかというと”Plan and execute”はあまり得意ではないかも!

ただ、どこに向かっているのか(purpose)が何となくでも見えてないと、気持ちがソワソワするような、どう動いていいかわからないようなのはある。

【MORE】

この動画もチェック! イタイ・タルガム 偉大な指揮者に学ぶリーダーシップ

オーケストラの指揮者はきわめて難しいリーダーシップの問題に直面します。一言も発することなく完璧なハーモニーを作り出すということです。この魅力的な講演で、イタイ・タルガムは20世紀の偉大な指揮者5人それぞれの独特なスタイルを示し、リーダーの立場にいるすべての人にとって重要な教訓を引き出しています。

引用元:TEDの概要文より

サークルが終わる直前にこの動画をまだ見ていないことに気づいて慌てて見たんだけど、これからの私の活動に置いてとても大事なことだなと思った。

自分が属するグループ、チーム、共同体で、どうやって互いを「amplify 増幅させる/養う」していくのか。

自分の考えややりたいことを相手に押し付けず、コントロールせず、一人一人が創造性を発揮できる場にするにはどうしたらいいのか。

そのヒントがこの動画にはあります。また見てみよう!

1人目の指揮者

ハッピーそう。そして自分のストーリーだけでなく、共演者、舞台を作っている人、みんなのストーリーを咲かせている。どうしろ、と指導していない。奏者に自身の解釈を入れるスペースを作っている。それによってパートナーシップが生まれている。

別のレイヤーでコントロールしている。プロセスを作り、そのための場の条件を作っている 。doing without doing(無為の為)の境地に達する。

2人目の指揮者

自分のストーリー(モーツァルトの解釈)をみんなに押し付け、楽器奏者にクリエイトさせていない。結果的にクビになった。何かしらを楽器奏者に押し付けていたり心理的にコントロールしている。

(それ以降の指揮者についてはメモすることをやめました笑)

7月26日 zoom

海と空
この日もzoom後に海へ駆けつけました(笑)

参加者が集まっての4回目のzoom通話。

前半は最初に5分ほど瞑想の時間、3〜4人のブレイクアウトルーム(スモールグループ)に分かれてのシェアタイム、全員でのシェアタイム。

後半は全員のビッグルームで、その日出された問いについて1人ずつ話していきました。


前半のシェアタイム

  • 人間中心になっている
  • 私たちは自然の一部だということが抜け落ちっている
  • いかに普段アジェンダを持って人と話しているかに気づいた
  • 今ここにいるあなたが、そのままで素晴らしいんだよ、完璧なんだよ

後半の問い

  • どんなときに「いのちの流れ」を感じる?moved by love. 動かされる、無理のない感じ。それはどんな条件があるのだろう?

私はベリーダンスのパフォーマンスでの自分を思い出しながら、その感覚をシェアしました。みんなから出たものとしては

  • 他のいろいろな命の中に自分がいる/自分の中に他の生き物がいると感じたとき
  • 思いっきり体を動かして汗をかくとき
  • 怒りが湧くとき
  • 自然と一体になる、つながっているとき
  • 好奇心や衝動に突き動かされるとき
  • 自分とつながれたとき

などがありました!

4回目のギフトエコノミーサークルまとめ

ギフトエコノミーサークル

TUPギフトエコノミーサークル、4回目のテーマ「いのちの流れ」。サークルの後半戦に入ったこともあり、seedsもみんなとのシェアもだんだん深まってきました。

もしピンと来るもの、気になるものがあったら、ぜひ問いや記事・動画に触れてみてください♡

私サークルが終わった今も、日々の中でじわじわ来るものがたくさん!毎日のように感動して震えています(笑)

追記:5回目のテーマは「波紋」です↓

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この記事を書いた人

Romy | ロミーのアバター Romy | ロミー 〜Celebration of Life〜

横浜・NY育ち。鎌倉暮らし7年半を経て2023年末に家を手放し、移動生活をスタート。2024年ピースボートにスタッフとして初乗船。「いのちの祝福」をコンセプトに、地球一つ分のパーマカルチャー的な暮らしの実験と旅をしているモバイルボヘミアン。
→ Romyのプロフィール詳細

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