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インドでサティシュとヴァンダナから学ぶ「ガンジーと3つの平和」②内なる平和
2024年11月に開催されたサティシュ・クマールとヴァンダナ・シヴァが講師を務めるコース「ガンジーと3つの平和」の参加レポ、第2弾。
今回は、3つの平和のうちの最初「Peace Within 内なる平和」に関するセッション内容を中心に、会場となったナブダーニャの農園やシードバンクの様子もお届けしていきます!
コースの概要、会場となったナブダーニャ農園に到着したときの様子やイントロダクションについては、下記記事へ ↓
11/19(火):午前中
朝食とモーニングサークル
2回目の朝。まず少し1人で座ってただただ目の前の自然を味わう時間を取ってから、日本人グループのスタッフチームと一緒に朝ご飯。
チャイの湯気、太陽のきらめきが美しい✨
2ヶ月に及ぶインドネシア旅ののち、日本に帰国していた3週間でどんどん気持ちが荒んでいったからか?この企画の事務局作業が現地に到着したことで一区切りつき、ドッと来たのか?
とにかく私、ナブダーニャ農園に到着したときはどんより状態で……
この2日目の朝もまだ心が少しギスギスしていたけど、この光景を見た瞬間に純粋な幸福感が湧いてきた。ただただ目の前のことに感謝できる、その心の余裕を常に持っていたいものです😌
朝食後は毎日30分のモーニングサークルが開かれる。サティシュも含め全員で輪になり、誰かがオススメの詩を読んだり、歌を披露したり、チャンティングなどを行った。
ナブダーニャスタッフによるファームツアー
この日はシュラムダーン(奉仕活動)の代わりに、ナブダーニャスタッフのチャンドラ(「月」の意)によるファームツアー!
敷地内の植物について一つ一つ丁寧に説明してくれ、心臓や腎臓などの臓器、免疫力に効くもの、ポジティブになれるもの、妊娠に良いものなど、さまざまな効能があった。
そもそもこの農園の名前、ナブダーニャ(Navdanya)は「9つの種」を意味するのだそう。
ここの1番の目的は生物多様性を守ることで、設立者のヴァンダナ・シヴァが選んだのが「種」だった。(また後半のシードバンクツアーでこの話は続きます)
サティシュのセッション「内なる平和①」
さて、この日から「ガンジーと3つの平和」セッションが本格スタート。その最初が「Peace Within 内なる平和」!
個人的には、大好きなサティシュの本に書いてあった内容を本人の口から聞けて、サティシュ節をたっぷり浴びてるー!という感覚になった時間😆
またサティシュの言葉をいくつかご紹介!(私の心の声も対応しながら笑)
Who am I? You must know yourself. Ask yourself everyday.
Discover yourself and make peace within yourself everyday.
私は何者なのか?自分自身を知る必要がある。毎日問いかけよう。
そして毎日自分を発見して、内なる平和を築こう。
この問いは、比較的普段から自分に問いかけていたけど、このコースに参加してからますます考えているし、何なら最近逆にわからなくなっているような…… なぜだ?考えすぎか?笑
All religions have the same generosity and love, compassion. And they all say, start with yourself.
Be the change you want to see in the world.
How can you love others when you can’t love yourself?
Loving yourself is to do everything in a sacred way.
全ての宗教が、同じ寛容さと愛、思いやりを持っている。そしてどれもが、自分から始めなさいと言っている。
世界で見たい変化に自分自身がなろう。
自分を愛せずにどうやって人を愛せる?
自分を愛するということは、すべての行いを神聖な方法で行うこと。
最後の一文が私は好きで、美しいなと思った。サティシュの言葉は本当にどれも詩的。
日々何かをするたびに「神聖さ」を意識するとはつまり、一つ一つにマインドフルになることで、自分にとって必要か否か考えるようになるだろうし、丁寧に行うことは自分を大切にすることだろうなと思う。
Peace within yourself is a journey of love, self-discovery, self-knowledge. It isn’t an achievement! Life is a journey, a pilgrimage.
Drop all expectations! And live life like a pilgrim, not a tourist.
Just be who you are.
自分自身との平和とは、愛、自己発見、自己認識の旅である。成果を出すことではない!人生は旅、巡礼である。
全ての期待を捨てなさい!そして人生を観光客としてではなく、巡礼者として生きなさい。
ただあなた自身でいなさい。
私自身が特にこの1年間ずっと旅をしているため、とてもわかりやすい表現だなと思った。
いわゆる「観光客」として旅先にいると、例えばとにかく効率的に観光スポットを回って制覇したい!一番美味しいレストランに行って、映える写真を撮りたい、いい思いをしたい!損をしたくない!
そういう期待を持って行って悪天候に見舞われて予定がキャンセルになったとき、とてつもなくがっかりするだろう。
「巡礼者」モード?でいたとしてもがっかりはするかもしれないけど、起きたこと・ありのままを受け入れようというメンタルになる。
ただ、計画を立ててそれを遂行しようとするほうが楽なときもあるかも…… 目標が設定され、それを成し遂げることに集中すればいいのだから。
計画や期待などを捨ててフローに乗りながら日々を生きようとすると、うまくその波に乗れているときは心地いいけど、乗れずに悪あがきするとしんどい。
それも手放して委ねられたらいいけど、そんなときでも自分自身でいるのはときに難しいなと思う。修行中です!
Great things happen with creativity and imagination!
Not with money. Don’t think of money first.
Start with creativity and imagination. Money will come.
素晴らしいことは創造力と想像力で起きる!
お金ではない。最初にお金のことを考えてはいけない。
創造力と想像力から始めよう。そうすればお金は後からついてくる。
いやー、頭ではわかる(少なくともこうであると信じたい)けど、つい考えがちなのがお金のこと。だってお金がないと生きていけない!と成長する過程で植え付けられている。
でも私の場合、お金のことを最初に考えて行動すると、間違いなく上手くいかないんだよなぁ😅
How do you unlearn? We are all so conditioned to be productive and become an “instrument” for the industry.
どうやって「アンラーン」するのか?私たちは皆、産業界にとって効率的で「道具」になるようあまりにも条件づけられている。
ということで、どうすればアンラーンできるのか(学びほどく)、日本人参加者からの質問に対するサティシュの答えが……
- もし現在週5日働いているなら、それを4日にして残りの1日は自己認識のために使おう
- 東京を離れて、もっと地方に住んで好きなことをするといい
そしてこれをやる勇気を持とう!とも話していた。
そうだよね、そりゃそれができたらいい。うん、みんなそうしよう!笑
11/19(火):午後
シードバンクツアー
休憩のあとはナブダーニャの種がたくさん保存されているシードバンクを見せてもらった。きっと多くの人がここを楽しみにしていたはず!
何だか懐かしい感覚になった場所。
シードバンクでは多様な種類の在来種を保管し守っていて、コモンズ(共有財産)としてコミュニティの人々と分け与えている。
近年の産業的な農業は、大量生産・単一栽培型で大量の薬品を使用して行われ、大半が遺伝子組み換え技術の種子が使われている。
その結果、貧困、高額な種や薬品を買わざるを得なくて自殺する農家、十分な栄養が得られずに亡くなる子どもたち、気候危機など、数多くの問題を引き起こしているという……
ここは種といのちのワンダーランドのような、私たちとそのさらに先の世代の人々のいのちを守り、つないでいく場所。
サティシュのセッション「内なる平和②」
後半のサティシュセッションで、私たち日本人グループ参加者の1人CHADO.がパフォーマンスをすることに!
彼女は舞書家で、上の写真はみんなで墨を刷って準備している様子。外国人参加者も何人か試していたような。
そしてこれがCHADO.のパフォーマンスが終わったあと。素敵な舞を披露しながら、「平和」の文字が描かれた。
後半セッションは、サティシュのお話というよりも参加者どうしの熱いディスカッションが多く繰り広げられた。
Just walk along. And if nobody comes along, still walk along. And keep walking. Follow your intuition. Walking has its own power.
ただ歩こう。そしてもし誰も付いてこなくても、それでも歩こう。歩き続けよう。自分の直感に従って。歩くことそのものに力があるのだから。
ご存知の方も多いように、サティシュは若い頃に2年半かけて、核大国の首脳に核兵器の放棄を説く平和巡礼を行った人。(「一緒にお茶を飲みましょう」と言って!)
彼の師匠であるビノーバ・バーベもインド中6万キロを自分の足で歩きながら、貧しい人々のために土地を集めたという。
内なる平和とは何かを成し遂げることではない、と前半でサティシュは話していたけど……
そうは言っても、彼が自身の足でひたすらインドからヨーロッパ、アメリカへと歩き続け、その巡礼を成し遂げたことは偉大で、その本人を目の前にすることの説得力たるや!(これは矛盾しているのか?)
サティシュのあり方、生き様を見せてもらった1日だった。
予告:次回は「Peace in Society 社会での平和」
夕飯のあとにはヴァンダナ・シヴァの映画「Daughter of the Earth」の上映会が開催され、2日目は終了。
ものすごい情報量で、消化しきれず次の日のセッションに入るという日々がこのあとも続きます!
毎日が濃くて写真もたくさん紹介したくでつい記事が長くなりがち…… 次回はできたら
- 「Peace in Society 社会での平和」
- 「Peace with Nature and the Earth 自然と地球との平和」
2本をまとめてご紹介する予定です😄
追記:記事更新!