四角大輔さん×鈴木菜央さん「ミニマリズムはサステナブル?〜新しい働き方とパーマカルチャーについて」トークライブ後記

菜央さん、ロミー、大輔さん

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新刊『超ミニマル主義』の発売に合わせてニュージーランドから3年ぶりに帰国中の執筆家、四角大輔さんと、greenz.jp編集長で「いかしあうデザインカレッジ」発起人の鈴木菜央さん。

私が尊敬する大好きな2人の初対談を10月6日オンラインで開催。題して「ミニマリズムはサステナブル?〜新しい働き方とパーマカルチャーについて」

当日参加できなかった人にも少しでもエッセンスをお伝えしたく、企画にいたった経緯と内容をざっくりまとめて紹介します。

そもそもなぜ私がこんな大物2人のキューピッド役になれたか?という裏話も(笑)

目次

四角大輔さんと鈴木菜央さんの紹介

鈴木菜央さん(左)とソーヤー海くん(右)

鈴木菜央さんは、私がスタート時より事務局を務めている「いかしあうデザインカレッジ(通称いでかれ)」のホスト役。

パーマカルチャーの倫理や考えをベースにし、あらゆるいのちをいかしあう循環型社会のデザイン作法をともに学び、実践し、交流するオンラインコミュニティ。

そのいでかれの方向性を考えたり、イベントの企画運営、その他諸々を日々一緒に作っている大切な仲間!

菜央さんは2006年にウェブマガジン「greenz.jp」を創刊。「いかしあうつながり」に関する世界中の事例や考え方など、本当に素晴らしい記事を世に送り出しています。

千葉県いすみ市に移住し、2014年から3年間、家族4人でトレーラーハウスに住みながらミニマル&サステナブルライフを送ったり、暮らし、仕事、まちづくり分野でパーマカルチャーを実践。

今年からは、武蔵野大学サステナビリティ学科で教師業もスタート!

四角大輔さんと初対面!

四角大輔さんは、レコード会社のプロデューサーとして超多忙な日々を過ごしたのち、ニュージーランドの湖畔に移住。

現在は週3日・午前中だけ働き、目の前の湖で釣りをしたり、畑作業をしたりと自給自足ライフを送りながら、子育てを日々満喫されている。

もともとウェブサイトでの発信を見て「考え方、生き方がめちゃくちゃかっこいい!!」と何年も前から憧れていた人。

それが今年に入って改めて大輔さんが気になりだし(笑)再びいろいろ読んでいたら、オンラインサロン「LifestyleDesign. Camp」が目に止まり……

いでかれとはまたちがった人たちに出会えていい刺激がありそうだし、私の人生リセット期間の支えになるのでは?そんな気がして応募し、7月に入会。

新メンバー向けのオンラインイベントで初めて大輔さんと直接お話でき、仕事へのアドバイスなどをたくさんいただきました!

さらには「菜央さんとお話したいんだよー!日本に帰国するから、ぜひ何かセッティングしてほしい」とお声がけいただいたのが、今回の企画のきっかけ。

新刊『超ミニマル主義』が9月14日に発売され、出版記念イベントのためニュージーランドより帰国中の大輔さん。全国を駆けめぐっています!

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トークライブ企画について

そんな多忙な2人との調整はなかなかハード(笑)でもぜひクロストークをたくさんの人に届けたい!と情熱を持ってやれた理由は……

まず大輔さんのミニマリズムメソッドは

  • 徹底的に自分と向き合い、無駄なものをそぎ落としていき、本来の輝きや美しさを世に放とう!(私なりのまとめ)
  • 一人一人がアーティスト
  • マイグッドから始まるソーシャルグッド

など、「自分をとことん大切にすること。それが社会貢献につながり、環境負荷も低いサステナブルな生き方ができるようになる」といったメッセージが込められている。

そして菜央さんがさまざまな活動を通して伝えているのは、「いかしあう関係性のデザイン」。ホリスティック(全体的)な捉え方が特徴で

  • 自分自身
  • 人と人
  • 人と自然

それぞれを大切にしながら、お互いをいかしあえる関係性をデザインし、共に生きる社会を目指している。

  • 暮らしのデザインを通じてどうやって幸福に生きるか?
  • 自分と家族、仲間、地球を心から大切にする生き方はどうやって実現する?
  • 自分らしい幸せな働き方・生き方ってどうやって実現するの?
  • 余裕のある暮らしってどうやってつくっていけるの?

2人の発信やアプローチ方法はちがうけど、実は実現したい世界や生き方は共通しているのでは?きっとそのコラボによって素敵な分かち合いや相乗効果が生まれるにちがいない!

と、両方に縁のある私としては、なんとしても叶えたい特別企画でした😄(イベントページ ↓)

Peatix
四角大輔さん × 鈴木菜央トークライブ!「ミニマリズムはサステナブル?〜新しい働き方とパーマカルチャー... 「いかしあうデザインカレッジ」特別企画!!新刊『超ミニマル主義』の発売に合わせてニュージーランドから3年ぶりに帰国中の執筆家、四角大輔さん。(発売からわずか1週間...

「ミニマリズムはサステナブル?〜新しい働き方とパーマカルチャーについて」内容

四角大輔さん×鈴木菜央さん

当日菜央さん、大輔さん、そしてスタッフはリアルで集合。イベント参加者はオンラインでの視聴。対面するなり、打ち合わせもほとんどしないまま2人のトークがスタート(笑)まだ本番前です!

ずっとしゃべり続け、イベントも30分延長(まだまだ続きそうだったけど、なんとか切り上げました笑)。少年2人による無邪気なトークといった感じで、終始ほっこりした気持ちで見守っていました✨

ここからは、内容のダイジェストをお届けします!(吹き出しでトーク風にしたけど、言葉の細かい表現までは再現してません!悪しからず)

幸せってなんだろう

菜央

大輔さんにとっての幸せは?どうやって幸せに向かっているかチェックしているんだろう?

大輔

小学生まで体が弱くて、いじめられたし、人生に絶望していた。
「生きていて何が気持ちいい?」と小学4年生で考えた。心を軽くしたいなって。
それからずっと今までやり続けているし、そこにルーツがある。

菜央

パーマカルチャーでいつも言うのは「problem is the solution」。陰陽だなって。
今もいいし、これからもいい。

おれがやっているのはどっちかと言うと「パーマカルチャー2.0」、ソーシャルパーマカルチャー。人と人とがつながる。
日本のパーマカルチャーは、NVCやマインドフルネスと掛け合わせているかなー。ライフスタイルパーマカルチャー?

いすみでは地域通貨をやっていて、200人くらいが活発にやりとりをしている。これもパーマカルチャーだよね。

大輔

菜央さん、それ本に書いてよ!
おれは菜央さんの「ソーシャルデザイン」本にすごい影響を受けたんだよね。

住んでいるNZの集落でもスキル交換、物々交換をしている。1人で生き抜くスキルを身につけてきたつもりだけど、結局はコミュニティの人たちに助けられている!

ミニマリズムとパーマカルチャーの掛け合わせ

菜央

コミュニティのミニマリズムってあるよね。
例えば、自分ができないことを人にやってもらえたらミニマルになる。大工道具を全部自分で持っている必要がない。

大輔

ミニマリズムは先進国で大流行り!そして日本のミニマリストが世界でぶっ飛んでいる!(日本は物が多すぎる国)

彼らはサステナブルを掲げていないけど、感覚的に大量生産・大量消費・大量廃棄がおかしいと感じている。それを自分の生き方を通して発信している。
それもシェアエコノミーが進んできたおかげでもある。物を所有する必要がない。

菜央

地域で作れるシェアエコノミーがいいのでは?
地域通貨をやっていると、家電がグルグル回っているし、物を受け取りにその人の家に行き、人とつながれる。それが豊かさ。

友だちができるか?地域が豊かになるか?地元でまかなえる!地域通貨をめがけて引っ越してくる人もいる。
これが「ハンモックパーマカルチャー」

大輔

日本人の働き方の対極だよね。
日本だと「アリとキリギリス」の「アリ」になりがち。

パーマカルチャーでは「最小限の労力で最大限の収穫物を」って言ってたけど。
それってまさに『超ミニマル主義』8ヶ条の一つ「最小労力で最大パフォーマンスを」だよね!

日本の働き方とハンモック理論

大輔

日本人はどうでもいいことのために日々がんばっている。例えば昇進、地位、プライド。そしてどうでもいいものを家に溜め込んで、メンテナンスしている。

この状況をなんとかしたい!と思って書いたのがこの本。ノウハウにしたのは、誰でもできるから。
今の日本の働き方は持続可能じゃない。アリになっている。

ハンモック方式はめちゃくちゃ持続可能!

菜央

どこに手を入れたらハッピーになれるか?図に描いたりして俯瞰して、自分の暮らしを見てみて考える習慣を作っている。
それを仲間に相談してみる。

ハンモックに向かっているのが楽しい。ゴール思考じゃなくてプロセス思考。

大輔

バックパッキング登山もそう。山頂理論じゃない。上ではなく、先や奥を目指す感覚。
ハンモックにたどり着くためには、それなりの努力や勉強は必要。創意工夫。クリエイティビティ。必ずしも平坦ではない。それもまた登山と似ている。

山口周さんのビジネス本で、日本は今「高原」だと書いてあった。さらに上を目指すための時間はやめて、コミュニティの困っている人のため、自分が好きなことのために使ったら?

何をしているときが気持ちいい?

四角大輔さん×鈴木菜央さん
菜央

そうは言っても、日常生活を送っているとちがう方向にチューニングされていくんだよね。さまざまなノイズに囲まれているから。

本を読んで「そうだよね!」と思っても、それをどう維持したらいいんだろう?

大輔

冒頭で話した「自分は何をしているときが気持ちいいんだろう?」
これが羅針盤。心に刻んだ。

孤独な時間が大事。SNSで常につながり過ぎているのが諸悪の根源!自分の心に問いかける時間が持てない。

一つの方法として、自然の中に入ることをオススメしている。誰でもすぐアクセスできるのが「空」!1日1分でもいい!自然とマインドフルネス状態になれる。そういうときに自分に問いかける。

ニーズとディープチェックイン

菜央

ニーズから自分の幸せを探るのもオススメ!
朝のニーズ瞑想。「今満たしたいニーズはなんだろう?」それに答えてあげると、身体がめっちゃ喜ぶ。

そうやって毎日自分の幸せを確かめる、考えると、今まで気づかなかった声が聞こえてくるようになる。

いかしあうつながりデザインカード(グリーンズが考案・開発)の「ニーズ」を紹介しながら。NVC(非暴力コミュニケーション)では、ニーズは「すべての人に共通する普遍的な価値」とされている

大輔

「deep needsを満たさない限り、人は幸せになれない」。
頭の中にノイズが入りすぎると、deep needsが聞こえなくなる。

菜央

何年も前にリトリートに参加したとき、ディープチェックインをやった。「自分の声が聞こえない」と伝えたら、「それはどんな感じ?」と女性に聞かれて……(中略)それが鬱から抜けるきっかけになった。

自分がやりたいことを自分が聞いてあげることのパワフルさ。
それは相手に対しても使える。「今はどんな感じ?」と聞いてあげる。筋トレみたいに練習しないとできるようにならない。

これがパーマカルチャーのベースにあるとすごくいいのでは?パーマカルチャーってDIY、道具みたいなものだから。

※チェックインとは:今の自分の心と身体はどんな感じ?少し目をつぶって、自分に問いかける時間を取ってみるのがオススメ。それから、その場にいるみんなにシェアする

人は誰もがアーティスト

大輔

「人は誰もが彫刻家」とヨーゼフ・ボイスが言っていた。
おれは「人は誰もがアーティスト」と言っている。自分の中の彫刻を削り出す。僕らは自分の中にある彫刻を削り出すために生まれてきた。

NZは社会重圧や同調圧力がない、国が若くて守らなきゃいけないものが少ないからか?お互いを削り合う(=いかしあう)文化があるから、削られている人が多い。

日本にももともといかしあう文化があったはず!それをどうにかしたい。まさにパーマカルチャー的な優しいやり方があるのでは?

コミュニティコーチング

菜央

「ローカル起業部」っていうのをいすみでやっている。要はコミュニティ起業。
起業は孤独。だから、お互いをコミュニティコーチングしようよ!って活動。「〜さんは何がしたいの?」などと質問するだけ。

大輔

削り合い!コミュニティコーチングとディープチェックインいいね!
プロデューサーが1人だとむずかしい。オーバープロデュースしがちだから、グループでやるといいよね。

オーバープロデュースではなくするには、「愛」+「理解」が大事。
「お前のために言っているんだ」というのは、理解ではないんだよ。

菜央

地域が豊かになることから、恩恵が計り知れないんだよね。面白いお店が増えたり、移住者が増えたり。
自分の力をちょこっとだけ使って、庭をこうやっていじったら面白いんじゃないか?って。

大輔

誰か1人ががんばる、って感じじゃないよね。それって持続可能じゃないから。グループでやるとリスクが減らせるし、1人への負担も少ない。
パーマカルチャーって何か1つ、誰か1人に依存するって考えじゃないよね。

菜央

それがresilienceになる。
周りに教えることって超喜びだよね。できる人が増えていけばハッピーになる。

大輔

釣りを教え始めたら、得意な人が増えて、おれへの負担が減ったんだよね!

菜央

豊かさをいかに増すか?それがポイントだね!

チェックアウト

四角大輔さん×鈴木菜央さん
菜央

超越、成長、刺激、生み出すことのニーズが満たされた!

大輔

とにかく気持ちよかった!魚がかかったときの瞬間を越えた!

最後に、オンラインで参加していた方々にもチャットでチェックアウトをしてもらいました。(チェックインの逆というか、会の終わりにやるバージョン)

  • とにかく、ワクワク!してます。
  • 幸せな気分になりました。うれしい気持ち。
  • 頭が軽くなった、すっきり楽に。聞けてよかった!
  • パーマカルチャーの疑問が解消しました。生かし合う世界の美しさを感じました。そしてディープチェックイン、今の仕事のチームメンバーとやってみようと思いました。
  • 毎朝チェックインもやってみたいし、超ミニマル主義も読んでみたい!
  • 日々の中で自分のなかの幸せのルーツを問う。素敵なヒントになりました!
  • とっても楽しくこれから生き方が変わりそうです。シェアありがとうございます。
  • お2人の対話を聴いてとても楽しかったです。「自分の声を聴く大切さ」と「教えることは豊かになること」が印象的でした。
  • 自分と繋がること、相手と繋がろうとすること、より深く繋がること、たくさんの学びがありました。
  • 自分のことを深く知ることが結果人のため何かのために繋がっていて、パーマカルチャー的考え方生き方にも自然となっていくのだなと感じました。

など……

「いかしあうデザインカレッジ」では、いつも講義の始まりにチェックイン、終わりにチェックアウトをしているんだけど、こうやって参加者の声が聞けるのはとっても嬉しい!

今読み直していて、また温かい気持ちになってます。

トークライブ終了後

2時間強、お疲れ様でした!最後にみんなで集合写真✨

まとめ

四角大輔さん×鈴木菜央さん

四角大輔さんと鈴木菜央さん初のトークライブ「ミニマリズムはサステナブル?〜新しい働き方とパーマカルチャーについて」

私自身本当に素晴らしい時間を一緒に過ごせて幸せだったし、2人のお話を多くの方にお届けできて感無量です!豊かさが分かち合えたんじゃないかなぁ🌿

これが記念すべき1回目のトーク。今後も第二弾、第三弾とぜひぜひ開催していきたい!

この企画がそれぞれの幸せ、そして地球、生態系全体としての幸せにつながっていくことを願って、ざっくりだけど記事にしてみました。

最後に2人のリンクをまとめたので、あわせてのぞいてみてね!

2023年11月追記:「いかしあうデザインビレッジ」にリニューアル!

IKASHIAU DESIGN VILLAGE いかしあうデザインビレッジ

いかしあうデザインカレッジは、2023年4月「いかしあうデザインビレッジ」にリニューアルしました!

いのちを中心にした生き方をともに探求していく新メンバーを随時募集中!毎月20日締切 → 翌月1日入会です🌎

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この記事を書いた人

Romy | ロミーのアバター Romy | ロミー 〜Celebration of Life〜

横浜・NY育ち。鎌倉暮らし7年半を経て2023年末に家を手放し、移動生活をスタート。「いのちの祝福」をコンセプトに、地球一つ分のパーマカルチャー的な暮らしの実験と旅をしているモバイルボヘミアン。 4月から7月はスタッフとしてピースボートに乗船!
→ Romyのプロフィール詳細

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