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【実践!アーバンパーマカルチャー2023③】9〜11月:“トゥル酢“づくりに秋の収穫、最後はフェス&映画『TERRA』上映会
「都市を耕し消費者から創造者へ。地球で豊かに暮らすデザインを学ぶ9ヶ月の冒険」
自由大学主催、東京アーバンパーマカルチャー(TUP)のソーヤー海くん&ガーデナーの石田紀佳さんが教授を務める「実践!アーバンパーマカルチャー2023(12期)」。
もう間もなく2024年の13期がスタートする頃ですっかり遅くなってしまったけど、最後の3ヶ月(9〜11月)の講座レポをお届けします!
日によってはメモや記憶が足りなくて情報不足となり申し訳ないですが、写真で雰囲気を味わってもらえたら😁
前回の夏の記事はこちら。ここからどんなふうに受講生と屋上ガーデンの植物たちは変化したか?
第8回 9/24:セルフヒーリング / 自分や身近な人を癒せるように
トゥルシー摘みと“トゥル酢“づくり
まだまだ残暑な9月の終わり。まずはトゥルシー摘みと雨水ネットの設置から!
夏の間もずっと元気に育ち続けたトゥルシー(ホーリーバジル)。このあとの実習で使うため、たくさん収穫!
そしてこの黒い雨水ネットは、いただきもの(買うと確か1万円くらいするものらしい!)。工夫して設置し、このバケツの中に雨水を溜めていくよ。
そのまま屋上で、それぞれの心と体の状態はどんな感じ?とチェックインしてから教室へ。
午前中の実習は、“トゥル酢“づくり!(ギャグ好きな紀佳さんが嬉しそうに言っていたのは言うまでもない笑)
朝摘みのトゥルシーの先端部分のお花だけ分けて、そこにリンゴ酢を加える。そうするとバジルのほのかな香りのする、おしゃれな酢に✨
このあと、海くんからはまずミクロ気候(微気候)の話があった。
海くんが住む千葉県いすみ市のパーマカルチャーと平和道場では、なんとバナナとパパイヤが育ち始めている!
常にいろいろなものが動いている世界の中で、生まれたり死んだりしている。「再生(regeneration)」の世界。常に植物は生きようとしている。
また、『Human Kind』という本と性悪説、性善説についてのシェアも。
資本主義のベースは「人は利己的だ」。私たちはそういう扱いを受けて教育を受けている。プレッシャーをかけられて、必死に仕事をしているから、調子が悪くなるのは当然。
どうやったらコミュニティを取り戻せるか?世界中で課題になっている。
私たちはお金をかけずに、人のご縁で永田町の屋上ガーデンをやっている!エッジ、使われてない資源を探すのがパーマカルチャーだよ🌿
最後に、みんなの「ギフト」を探してほしい、と海くん。
自分が本当にイキイキする生き方は?それがセルフケア、自分を大切にするということ。
午後は教室で蒸留水づくりと屋上でセルフケア講座
いつも美味しくて楽しいポットラックのあとは、蒸留水づくり!
2022年の蒸留水づくりのときは、もう少し大掛かりだったけど、今回はコンパクトな装置!炎と氷と、温度差で作っている。
再び屋上へ行き、私のセルフケア講座を開催!リラックスするためのちょっとしたストレッチと呼吸を実践。
その真っ只中の写真はないけど、ご覧のように終わったあとはしばらくみんなでゆっくり解放の時間☺️
そのあとはペアになって話す時間があり、こんな質問をし合ったよ。
- 自分がイキイキすることは?
- この講座で学んでみんなに分かち合いたいことは?
- フェスでやりたいことは?
最後は11月に開催するフェスについてのアイディア出し。
ポットラック、玉ねぎ染め?、タネの交換会、屋上ガーデンツアー、みんなで手仕事とか何かを作る、などの案が登場!さて、どうなるか?
第9回 10/22:助け合うコミュニティデザイン
たくさんの収穫物、コンポストと土について
10月、写真をみるとまだまだ暑そう!この日もまずは屋上でチェックイン。
ゲストに、パーマカルチャーと平和道場に滞在していたイタリアからのボランティアスタッフ、ジャカモも参加☺️
収穫物がとっても多かった!まさに収穫の秋🎃
- 三尺ササゲ
- 赤い実 ※なんのことだろう笑
- ニラの花
- トゥルシーのタネ
- マリーゴールド:少し添えるといい
- ツユクサ:乾燥させてお茶にできる
- さつまいも
- 枝豆 など
ちなみに、冬も挿木をするのにいいよ、というメモも残っていた。(挿木については1本目の記事の5月をチェック!)
海くんからは、コンポストと土について。メモ書きで失礼します📝
- 有機物と無機物を足して「土壌」になる。粘土があると、有機物と混じる。
- 有機物3:土7。
- 日本の黒土は、雨が多いからアルカリ成分が下に流れて酸性が強い。
- ウクライナなどの土はすごくいい!チェルノーゼム。
- 土は知れば知るほど面白いけど、適当でも植物は育つ。それが土の寛容さ!
- 都会にはエッジに有機物が集まりやすい。そして都会にはゴミ(=資源)がたくさんある!
- いろんな人とつながることも大事。そうするとお互いのニーズがマッチして、つなげることさえできれば今までにできなかったガーデンがつくれたりする!
コミュニティデザイン、DUP(世界平和の踊り)
教室に戻って、この日のテーマ「コミュニティ」について。
「コミュニティ」ってよく最近言うけど、それってなんだろう?まずは2人1組になって話してみる時間を。
ポットラックのときには、ジャカモが日本でやっている研究の話を文化人類学の視点から少ししてくれた。
そしてこの日のランチはマコモダケと三尺ササゲ入りのご飯、ジャカモが道場で焼いてきた柿入りパンなど。
眠たくなりがちな午後、屋上に行ってDances of Universal Peace(DUP/世界平和の踊り)を少しだけみんでやってみた!
ちょうどこの10月、海くんがDUPのファシリテーターをコロンビアから招き、ワークショップを開催したばかり。
私も参加してすっかり感銘を受けたので、パーマカルチャー講座のみんなとやれたのはとっても嬉しいことだった。
この写真を見るだけでもほっこりするし涙が出てきそう!分かち合えるのって豊かで幸せだなぁ✨
教室に戻ってコミュニティの続きを。
前日に海くんが行ってきたEdible Kayabaen(エディブルカヤバ園)の写真を見せてもらったり、ポートランドの事例、道場での盆踊り、議員会館で味噌づくりなどの話を聞いたよ。
第10回 11/26:アーバンパーマカルチャーフェスの開催
いよいよ2023年の講座ラスト!
この年は最終日に受講生が企画したアーバンパーマカルチャーフェスを開催。身近な家族や友人たちを中心にご招待した、小規模な会になりました。
ランチ用の収穫と屋上ガーデンの案内
まずはお客さんたちが来る前に屋上に行って、ポットラックランチに使える収穫物探し!落花生が大量にできていたのと、以前の表参道ガーデンからやってきたレモンやカボチャなど😍
そしてゆるやかにお客さんが集まり始めてフェスがスタート。まずは屋上ガーデンをご案内!
シェア苗とシェアタネ
これは教室の一角に作った、シェア苗とシェアタネのコーナー🌱
2023年の受講生と卒業生もいろいろ持参してくれて、とっても豊かになりました!
参加者みんなでポットラック
まずこちらが、朝収穫したレモンとカボチャ!
またしても見ているだけで幸せになるランチシーン😋笑
普段の講座のポットラックだって十分盛りだくさんだけど、今回はお客さんも持ち寄ってくれたのでさらに豪華に!
どんな思いで何を作ったのか、などそれぞれメモに書いてもらった。その一人一人のエピソードがまた楽しい。
受講生、卒業生、家族や友人、 パーマカルチャーになんとなく興味のある人。みんなで食べながら談笑タイム。
ドキュメンタリー映画『TERRA ぼくらと地球のくらし方』上映会
午後はドキュメンタリー映画『TERRA ぼくらと地球のくらし方』の上映会。
パーマカルチャー仲間が作ったこの映画は、海くんと紀佳さん、この自由大学の講座風景はもちろん、日本やアメリカのさまざまなパーマカルチャーシーンが登場する。
私もこのときようやく見られてよかった!
映画のあとは、小さなグループになって感想のシェア会を。ただ映画を見るだけではなく、どう感じたかを分かち合うのもこの上映会のポイント!
講座でのプロジェクト展示
受講生がこの講座の間に作ったプランツプロジェクトや、講座の写真を展示。
受講生のチェックアウトと卒業証書の授与
お客さんが帰ったあと、最後は受講生たちだけで約1年に及んだ講座の振り返りと卒業証書の授与を。
これまで私が関わった期の中でも、だいぶ少人数になった2023年。その分、一人一人と過ごした時間が長く濃い1年になったような気がする☺️
最後に
「実践!アーバンパーマカルチャー2023(12期)」、9月・10月・11月の講座の様子をご紹介しました!
そして間もなく始まる2024年の13期。私は4月から7月の間ピースボートに乗船するため、ついに講座をお休みすることに。
4年間に渡って講座のサポート・キュレーターとして参加でき、本当に実りの多い時間だったなとこうして振り返って改めて思う🌿
毎年参加者もちがえば社会の状況も変化し、そのときどきに合わせて臨機応変に対応しながら、一人一人から湧いてくるものを大切にし、ゆっくり丁寧に育くんでいくこの講座。
今まで当たり前だと思っていた常識や考え方が覆されるような体験もしばしばあり、自分のこれまでの生き方と向き合わざるを得ない。
そんな大変さも伴うかもしれないけど、受講生の変化や成長、喜びを間近で見ることができて感謝しています☺️
最後にリンクです: