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音や光に敏感で繊細、周囲に影響されやすい人は「HSP(Highly Sensitive Person)」気質かも?その特徴とは
ここ最近、周りに影響されて、すごくイライラしたり気分が落ち込むことが多かった私。特にカフェにいるときに顕著だったのが
- 周りの人の声のトーンが気になり、どんどんイヤな気分になる
- 店員さんの雰囲気から「この人、イヤなことがあったんだな」と感じて自分も疲れる
- Skype?ミーティングをしている人がいて、スピーカーから音を出していたのが不快で仕方なかった
- 隣で「なるほど、なるほどー」と連呼している人が気になって仕方ない
といったこと。
ひょっとして冬で寒くなり、鬱鬱としているせいかな?とも思ったけど、よくよく考えると上に挙げたことって昔から日常的にあるんですよね……
そんなとき、ふと思い出した言葉が「HSP(Highly Sensitive Person)」。
普通よりも敏感・繊細な人がいる、ということを以前にどこかで読んだことがあり、なんとなく頭の片隅にあったんです。
それでググってみたところ、「うっ、けっこう当てはまる…… これって私のことじゃ?」となり……ちゃんとどんなものか知りたくなって、HSPに関する本を買ってみました。
この記事ではHSPとは・本で紹介されているHSPの特徴・生きやすくなるにはどうしたらいいかをまとめました。
「いろいろなことに敏感・繊細」「すぐ周りに影響される」「疲れやすい」など、日頃生きづらさを感じている方は何かしらヒントが得られると思います!
「自分は関係ない」って方にも、こういう繊細で敏感な人たちがいるってこと、ぜひ知ってもらえたら嬉しいです!
HSP(Highly Sensitive Person)って?
HSPとは、日本語では「非常にセンシティブな人」「人一倍敏感な人」といった風に訳されています(まぁそのままか 笑)。
エレイン・N・アーロン博士という方が概念としてまとめあげて、『The Highly Sensitive Person』という本を1996年に出版したのが始まりのようです。
日本語だとこちらの本ですね ↓
その研究によると、どの国でも人々の15〜20%、つまり約5人に1人はHSPだそうですよ!これは病気ではなく「気質」であり(=先天的)、生まれ持った脳や心の働き方なのです。
私が購入した本からHSPの共通点を抜粋しますね。
HSPに共通すること
- 心の “境界線” が薄い
- 疲れやすい
- 刺激に敏感
- 人の影響を受けやすい
- 自己否定が強い
- 直感力がある
引用:「敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本」p.22
人の気分や感情に左右されやすかったり、人にどう思われているか気になってしまったり、人が多いところや満員電車が辛かったり……
いろいろなことに敏感すぎて生きづらさを感じているとしたら、HSPである可能性が高いかもしれません。
アーロン博士の日本語サイトにセルフチェックできるリストがあるので、気になる方はぜひやってみてください。ちなみに私は27問中21問も当てはまりました!
誤解のないよう、いくつか注意点も
まず一つめですが、厳密には、以下の4つの性質全てに当てはまらない場合は、HSPではないそうです。
- 深く処理する
- 過剰に刺激を受けやすい
- 全体的に感情の反応が強く、共感性が高い
- ささいな刺激を察知する
また、「HSP=内向的」と捉えられがちだけど、実はHSPの中にも外向的なタイプの人が30%ほどいるそうです!
そして最後に、「自閉症スペクトラム」や「ADHD(注意欠如多動症)」などと混合されがちだけど、脳機能に明確なちがいがあるとのことです。
HSPの特徴を一部挙げるので、自分と照らし合わせてみましょう!
本ではHSPのさまざまな特徴や起こりやすいことが紹介されていて、自分について思い出したこと・思い当たることがたくさんあったのでいくつか挙げてみます!
ぜひご自身と照らし合わせてみてください。
いつも疲れている
自分の一日を冷静に観察してみたところ、常に気が張っている状態で、人のことを意識しすぎていることに気づきました。
歩いていて通りすがる人を見ては「あの人は今◯◯な状態で大変そうだな」とか、勝手に想像してしまったり……
常に周りの人の会話が耳に入ってきて気になるし、そりゃ疲れますよね……
人だけではなくて、些細な音や光にも反応しちゃうんです。
先日、都内での仕事が終わってから品川駅を降りてみたら、とにかく人が多くて、あちこちにスクリーンがあって絶えずCMが流れているわ、お店に行くと明るすぎるわ……
刺激が強すぎてグッタリしました 😥
他人の影響を受けすぎる
冒頭で書いた通り、周囲にいる人にすぐのまれてしまいます。
特にマイナス・プラスのエネルギーがやたら強い人、泣いている子どもなどにはすごく影響されてしまうなぁ……
ニコニコしている人たちに囲まれていれば、自分も元気でいられるんだけど、落ち込んでいる人や愚痴が多い人と一緒にいると、強く共感して自分まで気分が沈んでしまう。
大人数の集まりが苦手、居心地悪い
人が多いと、どう振る舞えばいいかわからなくなるんですよね。
知っている人、安心できる人ばかりならなんとかなるけど、そうでないと挙動不審になりがち……
1対1の関係、少人数が心地よくて、以前ベリーダンスを教えていたときは「個人レッスン」「少人数レッスン」にこだわっていました。
幼稚園や小学校の集まりも辛すぎて、ついに今年度からは授業参観にも行かなくなりました(息子にも「来なくていいよ〜」と言われたし!ホッ)。
怒りのスイッチが入ると止まらなくなる
突然爆発して家の中で叫び出してしまい、家族を驚かせてしまったことが度々あります…
「普段は『いい子』でいることが多く、イヤなことも飲み込んでしまいがちだけど、負の感情がたまると制御できなくなる」と本に書かれていました。
そう、本音が言えないからこういうことになってしまうんですよね……
「外面の適応の良さとは裏腹に、内面にマイナス感情をためていてもう1人のネガティブな自分を内在させていることも」という記述も。
どこにいても自分の居場所がなく、浮いていると感じる
幸い、最近は家庭が一番の居場所になっているので、以前よりラクになりましたが……
鎌倉に引っ越してきて2年目に入り、「ここは自分の居場所じゃないな」という感覚にときどき襲われ、苦しくなることがあります。
結局どこにいても心からリラックスできることはないのかな…… とちょっと絶望的になることも。
自分軸が弱い
よく夫にも「自分の軸がなくてフワフワしている」と言われるんですよね……
結局これも人に影響されやすいが故ですね。
強い主張をしている人にすぐ影響されちゃうので、カモにされやすいタイプです(泣)
周囲を気にしすぎて集中できないか、逆に自分のことに集中しすぎているかのどちらかが多い
これほんとそうで、没頭するとすごい集中しているけど、周りが気になり出すと一気に集中力がなくなります。
オフィス勤務をしていたとき、とにかく周りにいる他のスタッフの状況や動向が気になってしまい、一日中ソワソワしていました。
しかも無音の中パソコンを打つ音がカタカタ鳴り響いているのも苦痛で……
そういうわけで、最近は「在宅でできる仕事」を自分が落ち着く場所で行うようになり、だいぶストレスが軽減されてきました!
(でもやっぱりカフェで周りが気になったり、自宅でも外の工事音が気になったり、いろいろとありますが……)
敏感すぎてアレルギー反応、化学物質過敏症、電磁波過敏症などを発症することも
こんなことまで??と思いましたが、何を隠そう私はアレルギー持ちです!
アレルギーテストの結果、食品はもちろん、花粉、ダニ、動物の毛など、ありとあらゆるものに反応していました。
本には記載がなかったけど、アトピー症状が出やすいのも影響しているかもしれません。
芸術的な面があり、微妙な表現を楽しんだり、芸術を愛したりする
ここまではなんだか救いがなさそうな項目ばかりでしたが(笑)、HSPならではの特徴として想像性や芸術性に優れていることもあるそうです。
実際私はこれまでピアノ、演劇、ベリーダンス、ナレーションなど、繊細さを求められる活動を多くしてきました!
そういう場面では、自分の気質を上手く活かせていたのかな??
HSPが生きやすくなるために意識するといいこと
しっかしまぁ、こんなに繊細で敏感なんじゃ毎日疲れるに決まってるわ…… って思いました 😥
じゃどうしたらもう少し生きやすくなるのか。本で紹介されているセルフケア法を簡単にまとめました:
- 「人は人、自分は自分」という自分軸を持つ
- 人との境界線・壁を作る
- 「今、ここ」に意識を向ける
- 自分なりのストレス発散法を考える
- 弱ってきたらとにかく休む
- 刺激のない環境を確保する
30代半ば頃からだいぶ自分の扱い方がわかってきたこともあり、できていることもあるかな……
やっぱり生きづらさを感じることが多々あり、いろいろと自己啓発本なんかを読みあさってましたからね(笑)
マイナス感情の強い人には近づかないようにしたり。
仕事に関して言えば、安心安全な職場を選んだり、一つのことをじっくりやれる、コツコツとマイペースで進められる仕事を選んだり。
自分をよく知った上で、どのように日々対処していくか考えないと毎日疲労困憊で大変!
まとめ:自己否定せず、自分を認め、HSPについて理解を深めていこう!
今回初めて、自分がどうやら「HSP(人一倍敏感な人)」だということがわかり、過去の苦労した出来事にも納得ができました。
例えば大学生のとき、駅から学生がドーッと大学に向かう流れの途中で、苦しくなって学校に入れなかったこと。
社会人になって会社勤めをしていたとき、満員電車が苦痛で仕方なく、毎朝のように途中下車していたこと。
会社のエレベーターに乗るのがこわくて、7階まで階段を使っていたこと(!)。
この頃からなんとなく「集団の中にいるのが苦手・こわい」ことに気づき、なるべくそういう状況を避けるようにしてきたのは正解でした。
でも多くの人は何の問題もなくできているから、「私ってダメなんだな……」という思いは常にありました。
でも今回この概念を知ることで、「そういう気質なんだから、受け入れるしかないか」という良い意味でのあきらめの気持ちになれたんです。
最後に、ラクに生きるヒントを本から抜粋:
HSPがラクに生きるための3か条
- 自分が何に敏感すぎるのかを知る
- 自分を認め、心構えや覚悟を持つ
- 自分を守るための対応法を見つける
引用:「敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本」p.41
HSPであろうとなかろうと、自分らしく生きるためには結局のところ、「自分を知る」以外に方法はないんですよね!
私もこれをきっかけに、他のHSPに関する本も読みながら理解を深めていきたいと思います。
こちらの本は日本では数少ないHSPの臨床医が書かれていて、とても読みやすかったですよ。
1年ほど前に、こんな記事も書いていました