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【Five Pillar Experiences】バリの伝統文化と暮らしを体験するツアーに参加!お供物作りや田植え体験、ガムランと舞踊も

集合写真

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2023年10月に鎌倉で友人たちが開催した、バリの社会起業家たちとのミートアップに参加した私。

そのときのご縁で、そのうちの1人が運営している「Five Pillar Experiences / ファイブピラーエクスペリエンス」のツアーを今回のバリ旅で申し込んだ。

彼らはいわゆる観光地を案内するベタなツアーではなく、バリならではの伝統的な暮らしや芸術、工芸、農業などを営む「ローカルヒーロー」の元へと案内。

サステナブル・エコツーリズムを通して、地元の人たちの暮らしを支え、バリを訪れる人たちにも真のバリ体験を提供している☺️

そして数あるツアーの中で選んだのは、バリの文化と日常が味わえるバリ初心者にはうってつけなツアー「Introduction to Balinese Culture and Daily Life」

バリ人の伝統的な暮らしをぜひご覧ください💐(このツアーの動画も作成してYouTubeに公開!一番下に載せたのであわせてぜひ)

2024年1月24日の内容を掲載

目次

2023年10月の「Five Pillar Experiences × 鎌倉はつひので」座談会

鎌倉ソーシャルインパクトデイとは、海外から来日した社会起業家との交流を通して、お互いに協力できる関係性を築くための、鎌倉で開催される座談会と交流会です。

今回は、バリ島でFive Pillar Experiencesというコミュニティベースのツーリズムを展開する社会起業家のWiraさんと、Ateneo de Manila Universityに通いながら、起業家をサポートするOliviaさんとRijalさんが来日。

バリ島では、サステナブルツーリズムやゼロウェイストホテルなど、地球と人とが手を取り合う方法を模索したサービスが、数多く展開されています。

鎌倉との親和性も高く、これをきっかけに、鎌倉とバリのローカルコミュニティを繋ぐ、新たなプロジェクトや事業が生まれることを目指しています。

peatixイベントページより

2023年10月、鎌倉にある「関係案内所はつひので」で開催されたこの座談会の話をまずは少し😄

鎌倉でプラスチックごみ削減活動(ボランティア団体Bring me Shonan)をしていた私に、はつひのでを運営しているななちゃんが声をかけてくれたのがきっかけで参加した。

この頃かなりタイムリーに「いい加減バリに行きたい!行く!」と思っていたのと、まさにエコでサステナブルな取り組みの視察を兼ねるつもりだったから、私にとっては本当にぴったりな企画。

右の写真にあるのがバリの伝統哲学 「Tri Hita Karana(トリ ヒタ カラナ」で、「神、自然、人との調和」を意味している。

このとき初めて知ったバリを表す大事な哲学は、私がやっているパーマカルチャーの倫理とも共通しており、この図を見て感動!

「Five Pillar Experiences」では、バリ島の各地域に根ざして活動するキーパーソンたちを「local hero」と名づけ、サステナブルなツアーを企画している。

例えば農業、食、アート、伝統芸能、ヒーリング、ごみ問題など、内容はさまざま。

地域創生、まちづくりなど日本でも自治体がいろんな取り組みをしているけど、こうやってローカルで活躍する人たちにしっかりスポットライトを当てるのは大事だなと思った。

座談会の風景

座談会では、鎌倉の参加者からの自己紹介やちょっとしたプレゼンタイムも。

バリ島はエコツーリズムや竹建築の美しさ、サステナビリティ、その他観光地としての魅力が多い反面、オーバーツーリズム、ごみ問題もかなり深刻で……

観光地である鎌倉にも似たような問題があるし、学べることもいろいろありそうで、何か私もコラボ企画などができたらいいな!と夢も膨らんだ座談会でした😄

WiraとRomy

私は確かこのあと東京で仕事があって残念ながら途中で退席したけど、短い時間ながらもいろんなインスピレーションを得た座談会だった。

現地の人たちに直接会って話せたおかげでバリ行きも決断できたし、Five Pillar Experiencesのツアーにはぜひ参加しようと思った🌿

ってことで、肝心の現地でのツアー紹介へ入ります!

“Introduction to Balinese Culture and Daily Life”の紹介

ツアーの概要

ペナルンガンビレッジ

「Introduction to Balinese Culture and Daily Life」の開催場所は、Penarungan Village, Badung Regency。

私たちが滞在していたウブド中心部から見て南西にあり、このツアーの前日訪れていた「グリーンスクール」も比較的近い。

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体験した内容はこちら:

  • 田んぼへの案内とスバック(灌漑)システムについて
  • バリの伝統的な家の作り、さまざまなセレモニー、地域との関わりなど
  • お供物づくり
  • ランチのちょっとした料理教室
  • ココナッツオイルとコーヒーの作り方などのデモンストレーション
  • 田植え体験
  • ランチ
  • ガムラン&子どもたちのダンス

と、本当に盛りだくさんで大充実の体験で、途中から食べてばっかり!お腹いっぱい🤣

私の記憶とメモ、そして後からのリサーチを頼りにご紹介していきます。(情報量が多すぎて脳内に全ては記憶できなかった笑)

田んぼ案内とスバックについて

田んぼ

まず最初に田んぼへと案内してもらった。世界遺産にも登録されていて、バリを語る上で外せないのがスバックという灌漑システム。

全員に均等に水が行き渡るように作られているそうで、そういう公平性が社会に根付いていると争いも起きづらいのかなぁ?なんて思った。

だってお米は彼らの主食。その食糧自給ができるかできないかは、いのちに関わることだもの。

確か田畑の90%?はお米の生産にしないといけないらしい。

緑の革命が1970年くらいに起きて農薬などが入ってきたものの、多くは無農薬で栽培されているとか。

スバック

これは水の神様を祀っている寺院。

少し離れた場所にある脱穀場にも連れて行ってくれた。脱穀機を初めて見たけど、こんな作りになっているのね🍚

「バンジャール」と呼ばれる村の集会所で、これはどの村に行ってもある。

わかりづらいけど右写真は鐘で、村人全員にさまざまな情報を知らせるための鳴らし方の種類もあるのだそう。

バリの伝統的な儀式や家作りの説明

ココナッツと花と

今回お世話になるおうちに行くと、素敵なおもてなしを受けてすっかりカラフルで可愛くなった😆🌈

さまざまな儀式を行うこの場所に腰掛けて、バリニーズの伝統文化と慣習、家の作りなどについて説明を受ける。(実は汗だくな私たち💦笑)

人が生まれてから死ぬまでの間に本当に多くの儀式があるバリ。例えば結婚式も家でやるし、地域の人たち、お坊さんも呼んで、かなり盛大に行われるらしい。

儀式の準備がそもそも時間がかかるし、学校や仕事を休んで作業しないといけないから現代人にはちょっと大変みたい。

「輪廻転生」を信じるバリ人の死生観で新鮮だったのは、誰かが亡くなるとその人は再び同じ家系に生まれてくると信じている点。

赤ちゃんが生まれたら「あの亡くなったおばあちゃんの生まれ変わりかな?」などと思うらしい!

今世で悪い行いをしたら自分にいつか返ってくると信じている、と話していた。だからバリ人はみんな優しかったのだろうか?

案内してもらったこのお宅は、かなり立派で由緒あるご家庭なのではないかと思われる豪華な造り。

バリ家庭の建物の配置は全て決まっていて、例えば北東は儀式のための場所。つまりはおうちの中の寺院。

塔みたいなのがたくさんあって、この数は家の規模によってちがうし、それぞれが祀っている神様もちがう。

細かいことは忘れてしまったけど、自分自身の力や才能をしっかり発揮できるように祈るっていう話もしていたような……(学問の神サラスワティかな?)

一家の主人であるお父さん(おじいちゃん)が祈りを捧げてから差し出されたのは、赤・白・黒のブレスレット「Tridatu bracelet」

このブレスレットを身につける人を守り、ネガティブなエネルギーを遠ざけるよう祈ってくれたのだそう。

右手につけてもらった(左手は不浄だから)Tridatuブレスレットの色は、神の現れやその神聖さ、偉大さ、「Tri Kona(1. 誕生 ⒉ いのち 3. 死)」のシンボルなのだとか。

3人で

こうやってポイントごとにきれいに写真を撮ってくれるのも、ツァーの嬉しい点😆

お供物「チャナン」作り

次は実践編!バリのいたるところで見かけるお供物(offering)「チャナン」作り💐

ココナッツやバナナの葉でまず受け皿を作って(これがけっこうむずかしくて苦戦!最近はホッチキスで止めるらしいけどね笑)、その上に写真のようにお花を乗せていく。

色と花を置く位置にも意味があり、全てメモできなかったから検索してみたところ、以下のように書いてあったよ:

白は東:アサガオ、白い蓮の花、ホウセンカなど
黄色は西:マリーゴールドやチョウセンアサガオ
黒は北:黒の花は難しいので、紫のホウセンカ、紫の蓮の花
赤は南:赤のホウセンカやブーゲンビリア
真ん中は必ず細く刻んだパンダナスの葉
チャナンはヤシの葉のつなぎ目が正面で正面からみて上は北です。

「バリ倶楽部」より引用

ちなみに、祭壇(上)に置くお供物は神々に、おうちの玄関など地面(下)に置くものは魔物に捧げてバランスを取っているのだそう。(そうしないと魔物が嫉妬するからって!)

このときだけでなく、陰陽のバランス・ハーモニーといったキーワードがよく会話の中に出てきたので、バリ人はとても大事にしている考え方なのだと思う。

このお供物は毎日家のさまざまな場所に置いて捧げるのが慣わしで、作るのは女性の仕事。

儀式のときは、家によっては50個や100個も作るらしい!でも最近は仕事としてお供物を作る人たちがいて、それらを購入して楽することもあるのだそう。

ある程度は現代の生活に合わせながら、伝統を守っているのね✨

チャナンに使う花々も基本的には自宅で育てたものらしくて、だからどこを歩いてもバリはカラフルで華やかだったんだろうなぁ💐

儀式の際にバリ人女性が頭上に重たそうなものを乗せている写真を見ると思うけど、それの体験!

さまざまな果物を3つくらいのトレーに乗せていったから、相当重いしバランスも大変。バリの女性は体幹が鍛えられているのかな?

お供物を作ったら、目の前にあるフルーツをたくさんいただきました🍊

右写真のニンニクみたいな果物はスネークスキンフルーツとも呼ばれ、その名の通り皮がヘビのようその他マンゴスチンやみかん、ドラゴンフルーツなど。

料理教室とつまみ食い笑

スパイス

次はお料理教室!ランチにいただくものを私たちも少しお手伝い。

生姜やニンニク、チリなど、さまざまなスパイスを組み合わせてサテやカレーなどを作るバリ料理。

私はスープ作りをお手伝い。左の写真はニンニクと生姜を潰すデモンストレーション。かなりの量を入れていた印象。その他、人参やコーンをカット。

右の写真は「カラポン」というバリの伝統的なお菓子!

葉っぱ(パンダンリーフ、パンダナスなどと呼ばれる)を砕いて、煮出してできた緑色の液体を米粉と混ぜるんだったかな?

中に黒糖を入れて茹でるか蒸すから、食べるときにシュワーとするんだって!触感が確かに面白かった。

サテを焼く男たち

男性たちはサテを焼く係。そもそも儀式のときに料理するのは男性の役割らしい!

私たちはここでサテとカラポンの立ち食いをさせてもらい、とにかくエンドレスに食べ続けていた😅

伝統工芸、ココナッツオイルやコーヒーの作り方

牛さん

そのほか、伝統的な手仕事をいろいろ見学させてもらった。その前に牛小屋に立ち寄って、牛さんに餌やりを少し🐃🌿かわいい!!

左は日差しよけのために作り、庭に置くらしい。私はその後、別の民家の塀の上で見かけたな。

そして右は木彫り。この1本の柱を作るのに2日くらいかかるんだって。けっこう細かい作業で大変そう!

左はココナッツオイル作り。

ココナッツを刻んで火にかけ、分離して上に上がってきたオイルを吹いて取り出すという、なんとも原始的な手法!

右はコーヒーの粉を作っているところ。バリ人は基本的に粉末のコーヒーにお湯を注ぎ、粉が沈澱したら飲むスタイル。

お母さんたちと

このように、おうちの方々が私たちのためにデモンストレーションをしてくれたことに感激✨

耕作&田植え体験でどろんこに!

耕作体験

そのあとは思いがけず、田んぼに行って耕作&田植え体験をすることに!

私はパーマカルチャー関連の活動をしておきながら、これまでやったことがなくて。まさか国内ではなくバリでできるとは!

特に準備してなかったけど、たまたま2人とも短パンでよかった😅けっこうどろんこになったし、この双子っぷりがまた面白い笑

泥の中はとっても気持ちよく、服のことを考えなくてもよければもっと大胆に動けたかも?

とにかく牛さんたちの歩みが早くて、「待ってー!!」と叫びながら、おじちゃんとケラケラ笑いながらの楽しい時間でした💚(きっとキャーキャーうるさかっただろう笑)

バリらしいランチと子どもたちによるダンス披露

どろんこ体験をしたあとはザッとシャワーで手足をきれいにして、お待ちかねのランチタイム!また食べる笑

左写真は、敷地内で育っていたカカオの実🍫このまんま少し食べてみたけど、少しぬるっとしていて、ほんのりした甘味だった。

そして右の写真は、私が手伝ったスープ!

そしてナシチャンプル😋(ご飯+いろんなおかずが乗ったバリの定番料理。でもこの日は日常より豪華版らしい)

左から時計回りに、コーンフリッター、トマトソースが乗った蒸しチキン、緑の豆、ヤングパパイヤ、チキンべトゥトゥ、じゃがいものフリッター、サテ。

左上にあるのは調味料。ご飯に混ぜるのがオススメの揚げココナッツ、ピーナッツ、サンバルマタ(sambal matah)、トマトサンバル(辛くない)、辛いサンバル(グリーンチリと醤油)。

メモ:sambal matahとは
A simple hand-squeezed mixture of raw shallots, salt, oil, hot chillies and kaffir lime leaves

https://makethatdish.com/sambal-matah-recipe/

サンバルマタは生の調味料で、それについては私がスキンダイビングでお世話になった「GO DIVE BALI」のブログがたまたま出てきた!

バリ島日々ナシゴレン
【バリ島ごはん】美味しいサンバルマタはどこにある?作り方やレシピもご紹介 インドネシア料理、ごはんの味の決め手【サンバル】その中でもバリ島名物の【サンバル マタ】についての記事です。地元のサンバルマタのレシピからサンバルマタが美味しい...

食事のあと、最後には学校から帰ってきた子どもたちがダンスを披露してくれた☺️かわいい〜。目をクリッと左右にやるんだよね!

(ちなみに食事中も男性陣がガムランを演奏してくれていたよ。どこまでもおもてなしがすごい)

全員で集合写真

最後に集合写真!ドライバー&ガイドのAgungが自分も写りたい、と自撮りバージョンも😆

ちなみに冒頭で紹介した、鎌倉で出会ったFive Pillar代表のWiraもちょうどランチタイムに登場して、10月以来の再会!(前日に「そういえば明日ツアーだよ」とお知らせしておいたら来てくれた✨)

バリ人の暮らしを味わえる素敵な体験でした!

集合写真

4時間くらいの中にギュッと詰まったバリ体験。

ちゃんとバリ人の信仰や考え方、暮らしについて知りたかったから、本当に素晴らしい時間で参加できて良かった!

ただ消費するだけになりがちな“観光“ではなく、地元の人たちの生活がサポートできるサステナブルツーリズム。

これからバリに行く方はぜひ彼らのツアーに参加してみて✨バリのあらゆるエリアのツアーがたくさんあるよ!

他のメディアでもバリ旅情報を更新!

この記事でご紹介したツアーの雰囲気がより伝わると思います!ガムランも聴けるよ🎵

note(ノート)
バリ旅★2024.1~2|Romy | ロミー @地球がおうち|note ようやくずっと行きたかったバリ島へ!2024年1月21日成田発、現地で11泊、2月3日成田着の旅の備忘録をお届け😁🌴
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この記事を書いた人

Romy | ロミーのアバター Romy | ロミー 〜Celebration of Life〜

横浜・NY育ち。鎌倉暮らし7年半を経て2023年末に家を手放し、移動生活をスタート。2024年ピースボートにスタッフとして初乗船。「いのちの祝福」をコンセプトに、地球一つ分のパーマカルチャー的な暮らしの実験と旅をしているモバイルボヘミアン。
→ Romyのプロフィール詳細

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