鎌倉の宗徧流不審庵にて炭ワークショップに参加!茶道を通して出会い直す、日本人の美意識と自然に寄り添う暮らし

炭ワークショップの様子

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茶道宗徧流のお家元である山田宗徧さんにお誘いいただき、炭ワークショップに参加してきました!お点前の事前準備にあたる大事な作業や身体の使い方などを体験。

それほど茶道の教養や知識がない私でも気軽に参加でき、日本人が古来から育んできた暮らしのエッセンスを体感できる素晴らしい時間でした!

この記事でその様子をぜひのぞいてみてください🌿

なお、山田さんは数年前からカフェの常連仲間で、最初は何者かも知らずに「おしゃれでファンキーな方だなぁ」と思っていたら茶道の家元だった!という、鎌倉っぽい出会い方(笑)

私のパーマカルチャー活動にも興味を持ってくださったり、9月に開催された「Zen2.0」でお会いしてワークショップをご一緒したり。

山田家の水脈工事を「大地の再生」の矢野さんが手がけていて、そういったお話も伺ったりと、何かと興味関心が重なるのです😄

目次

炭ワークショップ@鎌倉の茶道宗徧流不審庵

企画の主旨や参加理由

鎌倉の浄明寺にある茶道宗徧流不審庵。初めて伺ったので慣れない場所でそわそわしつつも(笑)静けさとお庭の緑に癒されながらワークショップ開始を待つ。

家元の山田宗遍さん

こちらがお家元の山田宗徧さん!まずは参加者の自己紹介と、茶道とは?という基本的なお話を少しだけ。

「茶道=お点前」という認識が一般的にあるけど、その事前準備にあたる大事な作業や身体の使い方などを体験するのが今回の炭ワークショップ。

なお、私自身は中学校の茶道部に少しだけ在籍していたことがあり(教養として?一度は参加する生徒が多かった)、一応お点前の経験あり。

そして最近は禅やマインドフルネスへの関心の高まり、パーマカルチャーや循環型の暮らしの探究など、お茶の世界とのつながりや共通点を見出したり、新しい視座を得られたらいいなーという気持ちで参加!

炭洗い〜火熾し〜炭組み

外に出てお庭の奥へ行き、まずは炭洗い体験。

茶の湯炭にはクヌギという木の炭が使用されていて、長持ちするし火力が強いのだとか。みかんやレンコンの輪切りみたいな断面!

苗木から育ったクヌギを8年後に伐採して炭にし、また8年後に伐採して炭になる。

しかも、クヌギを植林、伐採したエリアでは生物多様性の向上が見られ、環境負荷が低いどころか大地の再生を促すのだそう🌿

炭を洗うのは、実は一番大事な作業!私もやってみました!

炭に関するレクチャー

洗ったら3日間干して、ようやく使用できるように。何事も、こういう見えないところでの準備やコツコツした作業が大事なんだなぁ……

炭と言ったら最近みんなに馴染みがあるのはバーベキューで使う炭かも?でもあれって熱帯雨林のものが多いそうで、全く持続可能じゃない。

こうして自分たちが知らないところで環境破壊に加担している、なんてことは本当によくある。

使用している一つ一つのものがどうやって自分たちの手元にやってきたのか?日常的に考えることはむずかしいかもしれないけど、とっても大切なこと。

次は火をおこし、炭を風炉に入れる。右下の写真のように炭が組まれていて、長くきれいに火が回るように形はバラバラなのだそう。

なんとそれぞれの炭に名前があり、組み方に決まりがあるんだって!実際に組んでみたのが右の写真。

お茶と炭の関係性はとても深いみたいで、もっと知りたくなったなぁ。(↓は茶の湯とクヌギ炭を調べていて見つけた炭屋さんのページ)

茶炭俱楽部
茶と炭 ここではお茶と炭の大まかな歴史と歩みを紹介しております。 お茶には炭が欠かせなく、また炭も喫茶の成熟に伴い、品質の向上につながりました。 喫茶の風習 喫茶の習俗は...

ワビヨガ

わびヨガ

お湯を沸かしている間に、山田さんの奥様、宗里さんが創設者のワビヨガ体験。茶道では身体の使い方がとても大事だそうで、確かに所作の一つ一つに無駄がなくて美しい!

軸の意識、肩甲骨・首・足首回しなどをやってみて、ダンサー&整体師である私としてはここでもまたつながりを感じて嬉しかった。(どれもめちゃくちゃ大事✨)

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湯を沸かして飲む

次は茶漉し。こうしてひと手間かけて漉していきます。道具がたくさん出てきた!(道具もまた茶道の大事な要素の一つ)

濾す前後での抹茶の香りのちがいもチェック。個人的には、やわらかいほのかな甘みがギュッと凝縮されて、風味が引き立つように変化した気がした🌿

抹茶

まずは湧いたお湯をそのまま飲んで、お菓子を食べてから、お抹茶をいただきました。ちなみに湯気の白さが、けがれを取ってくれると言われているらしい。

コーヒー

そして最後にはコーヒーも登場!こうやって異文化のエッセンスも取り入れたり、枠に囚われないところが山田さんらしい☕️

自然の恵みに感謝しながら、慎ましく生きる。かつての日本人の暮らしに出会い直す時間

消し炭

こうしてあっという間に約2時間の炭ワークショップは終了!五感をたっぷり使って、古来から続いている日本人の知恵に触れるような時間でした。

  • 自然の恵みに感謝を。
  • 暗い中での生活に、わずかな炭の灯り。ノイズが少ないから感性が豊かになる。

と山田さん。足るを知る、慎ましく生きてきたかつての日本人の暮らし。

室内空間もとても質素で、欧米のような華やかな家具や装飾もなく、その代わり窓の外に広がる季節の草花を愛でる。

静寂の心地よさ、間があることの美しさ……

私がこの2年くらい関わっているパーマカルチャーはオーストラリア発祥ではあるものの、実は日本の里山での暮らしに大きな影響を受けている。

自然を破壊することなく、あるものを大切に。必要な分を最後まで使い切り、土に還して。それが養分となって新たな命が芽吹き……

そんな循環型の生活を日本人は古来から生きてきたわけで、私たちの中にもそのDNAは間違いなく残っている。


自然に寄り添った生き方と出会い直すきっかけになりそうな、今回の炭ワークショップ。2023年の春頃からさまざまな講座やイベントが本格スタートするとのこと。

一般の方向けのプレオープンイベントもあるようなので、ぜひ茶道宗徧流不審庵のHPや山田さんのInstagramをチェックしてみてくださいね!

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この記事を書いた人

Romy | ロミーのアバター Romy | ロミー 〜Celebration of Life〜

横浜・NY育ち。鎌倉暮らし7年半を経て2023年末に家を手放し、移動生活をスタート。「いのちの祝福」をコンセプトに、地球一つ分のパーマカルチャー的な暮らしの実験と旅をしているモバイルボヘミアン。 4月から7月はスタッフとしてピースボートに乗船!
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