禅とマインドフルネスの国際カンファレンス「Zen 2.0 2022」に参加して@北鎌倉の建長寺

ソーヤー海くん、ロミー、みさこ

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世界最大の禅&マインドフルネスの国際カンファレンスと言われている「Zen 2.0」

2017年から北鎌倉の建長寺(コロナでオンラインのみのときもあり)で開催されていて、知人が数人過去に登壇していたり近所ということもあって、気になるイベントでした。

そして2022年、いろいろなタイミングや後押しのおかげでようやく参加!2日間日常から離れることができ、深い自己探究と学びの時間となりました。

トークライブと体感型ワークを同時に別会場で開催していて、気になるものにいくつか参加。備忘録も兼ねて、個人的な体験に基づく感想や気づきをシェアしていきます!

写真はあったりなかったりなのと、ぼんやり聞いていたお話もあるので(笑)印象的なことだけ記事に書きました。

特に体感型のものは私が長年やってきたことと重なるものも多く、ついつい熱くなって書いていますがご了承ください😆

目次

「Zen 2.0」って?2022年のテーマは「interbeing(インタービーイング)」

Zen2.0は、鎌倉の「カマコン」というコミュニティのプロジェクトとして2017年に始まったみたい。そういうイベントが開催されるらしい、と毎年何となく聞いていた記憶はうっすらあり(笑)

20代でヨガやベリーダンスを始めた頃から、スピリチュアリティの世界は私にとって比較的身近なもの。「禅」「マインドフルネス」も関連する本は多少読んでいたけど、生活の中でより意識するようになったのはおそらくここ数年。

共生革命家のソーヤー海くんと活動し始め、彼を通してより日常に取り入れるようになった。そして2022年のZen2.0では、その海くんが登壇することに!

他にも気になる登壇者が数人いたし、テーマも今まさに大事にしている「interbeing(相互共存、共生)」だったので、思い切って参加を決意。(リアル参加は高いんです……笑)

2022年のテーマは、
Start from Inner Wisdom
The Stories of Interbeing
〜すべての物語と共に生きる〜

世界の分裂・分断が加速する時代。
「正しい、正しくない」と意見を反応的にぶつけ合う衝動に駆り立てられる。
そんな中で、まず立ち止まり、私自身を見つめ、
我々のもつ本来の智慧にアクセスするところから始める。
多様なストーリーがある中で、これを互いに認め合い、
全ての物語と共にいきること、そして生きとし生けるもの、全て関連しあい、
繋がって生きていることに気がついていく。

今年1月に亡くなったティクナットハン禅師は、
「インタービーング」という言葉を遺していってくださいました。
私達本来の智慧から対話を始めると、それぞれの物語は、
インタービーングのストーリーであることに気がつきます。
そしてそこから共に作っていく世の中とはどんな可能性があるのか?
それを共に語り合える場を作っていきたいと願っております。

Zen 2.0 2022 HP

この説明を改めて読むと、まさにNVC(非暴力コミュニケーション)の世界観そのものでもある!

初日

藤野正寛さん&ソーヤー海くん「Inner Wisdomと苦しみの原点:幼少期と子育て」

藤野正寛さん&ソーヤー海くん

瞑想の実践者で、瞑想の脳研究もされている藤野正寛さんと、共生革命家・東京アーバンパーマカルチャー創始者ソーヤー海くんの対談「Inner Wisdomと苦しみの原点:幼少期と子育て」

子育てとトラウマの話が中心で、海くんが熱心に研究しているパトリアルキーのことも。要点だけまとめます:

  • トラウマが世の中に蔓延していて、それが再生産される仕組みになっている。特に子育ての場で
  • 世界は権力者に従わなければならない構造になっている
  • 常に敵がいる状態で、「彼らさえいなければ!」という思考になっている。誰が正しくて誰が悪いか?
  • まずはセルフコンパッション、自己共感が大事。不安や恐れに寄り添うこと(自分も、子どもも)
  • 答えや正しさを求めるから焦るし、「いま、ここ」じゃなくなる。「わからない」という態度はアーティストにも瞑想家にも大切
  • 自分に対する信頼、世界への信頼が大事なのでは?

そしてそのままずっと一緒にランチやお散歩へ!VR体験中の海くんです(笑)

ソーヤー海くん

建長寺の裏山へお散歩。天園ハイキングコースに向かう途中の展望台まで登って、鎌倉の海と山を見渡す。

鈴木ひろえさん「シンギング・リン倍音瞑想」

午後のお散歩後は「シンギング・リン倍音瞑想」に参加。残念ながら会場で写真を撮りそびれたので、いただいたパンフレットの写真を載せておきます!(公式サイト

シンギング・リンはボウル型の音響楽器で、日本の職人さんによる手作り。「全倍音+共倍音+振動+ケイ素」で心身を整えるのだそう。

水を入れた状態で打つと、ぶわーーーーっと振動して水がダンスしているようで面白かった!(イメージ湧くかなぁ笑)

そのあとは参加者が仰向けまたはうつ伏せで横になり、それぞれのお腹や腰の上にシンギング・リンを乗せて響かせてもらいました。

内臓が体内の水分がそれに反応して、不思議な動き方をしているような感覚!音をずっと聴いているだけでも心地よい時間だった。


他にもトークを聴いたのだけど、初日はわりと眠くて頭がボーッとしていたし言語化できそうにない!ここまでにします😅(山登りで早々に筋肉痛になってぐったりしてたし……笑)

2日目

工藤煉山さん「尺八演奏」

工藤煉山さん

2日目の最初は、鎌倉で尺八道場や呼吸法のワークショップなどを開催されている工藤煉山さんによる「尺八演奏」

この日はとっても長い尺八をお持ちで、オーストラリアのアボリジニーの楽器「ディジュリドゥ」を1人思い出していた。

煉山さんの呼吸と尺八の音、建物の外にある緑、そしてときどきふわっと肌に当たる風、同じ会場にいる人たち…… 10分ほどの短い間だったけど、静かな一体感を感じた。

藤田一照さん&アレクサンダー・ラズロさん「自分が見たいシステムにどう自分がなるのか」

藤田一照さん

とても楽しみにしていたトークの一つ「恐怖を乗り越え、Interbeingの喜びへ〜自分が見たいシステムにどう自分がなるのか」

僧侶の藤田一照さんは、下記の本を読んでからいつかお話を聞いてみたいなと思っていた方!

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そして対談のお相手は、アルゼンチンの多文化システム科学者アレクサンダー・ラズロさん

ラズロさんはzoomでの中継で、かつ同時通訳が入っていたのでご本人の話し方が聞けず、全体性を捉えるのが困難で…… あまりお話の内容が入ってこなくて残念(私個人の問題が大いにあり)。

お二人の掛け合いの中で「おぉー」と思ってメモしたこと:

  • consciousness(意識)ではなくsentience(感覚性)
  • 蜂のようになる
  • 五感ではなく直感を使って、内側から感じる
  • 周りにある全てのものとつながる
  • mindful, heartful, spiritful
  • いったん止まって耳を傾ける
  • confidence(自信)とは、宇宙を信頼するということ
  • 自分をオープンにする

「湧き上がってくる感動のようなものをダンスや音楽、詩などにして人に思わずシェアしたくなるのでは?」とおっしゃったとき、まさに私がやってきたこと・やりたいことだと思ってグッと来たなぁ。

一照さんが指導している座禅に関してのお話も興味深く、私がベリーダンス講師をしていた途中から感じた違和感と通じる気がした。

  • 従来の座禅は理想の状態を求めてやっているから、通常の生活と変わらない(古いパターン)
  • 「the lesser we do, the deeper we see」という新しい態度が必要。これを学ぶ必要がある。「undoing」
  • トレーニングではなく「exploration(探究)」

私たちが分析できない「神聖さ」「感謝」「喜び」「畏敬の念」といった情緒のようなもの、sentienceを科学も仏教も忘れているのでは?と。

これってまさにレイチェル・カーソンの世界観だよね🌿

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赤坂陽月さん「般若心経〜zen music meditation」

赤坂陽月さん

次は、即興音楽家/僧侶の赤坂陽月さんによる「般若心経〜zen music meditation」。Zen2.0でもしかしたら一番私がインスパイアされたものかもしれない!

口から出るあらゆる音を使って音楽を表現するヒューマンビートボクサーとして、ニューヨークをはじめ海外8都市での音楽活動を経て禅宗僧侶となる。

声を即興的に多重録音して創る音楽にお経をのせる独創的な音楽が話題を呼び、野外音楽フェスからマインドフルネス系イベントまで幅広いイベントに出演。

これを読んでおおよそのイメージは掴めていたものの、敢えて事前に動画は見なかったのが余計によかったのかも。変な先入観や期待もなく参加できたので!

後ろのほうに座ってしまったから、陽月さんが何をどうやっていたのかわからなかったんだけど、YouTubeで見て少し理解(アーカイブで追って確認したい!笑)。

陽月さんの声とハンドパン、その他諸々入る音がめちゃくちゃ良くて、久しぶりのトランス状態になれたような。座ってないで踊りたかった!

ご本人とも少しお話するタイミングがそのあとあったので、そう伝えてきました(笑)ライブも行きたい😁

今YouTubeで聴きながらノリノリでこれを書いている(笑)もう少しZen2.0の体験についてシェアすると……

森の中や川のほとりなど、大自然に囲まれたいろんな場所に旅している感覚だった!時空や生死を超えているような?

Zen2.0でのトークにも度々出てきた生と死の話。普段私たちは「生/死」と分断されたものとして捉えがちだけど、つながり、重なり合っているものだよね…… みたいなこと。

前に私も記事にしています:

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エイサさん「スパイラルフロークラス」

昼休憩のあとは、エイサさん「心身を開放して内から開花するスパイラルフロークラス」

これは字面からして私がやっているダンス&ムーブメントとの共通点を感じ、どんなことをやるのか楽しみにしていた!

エイサさんはアメリカ生まれの京都育ち。日本語ペラペラです!シルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマーとして活躍された方。華やかだけど、見た目で評価される世界だったと。

そして退団後に心と体のつながり、自分の内側のことが学びたくなってヨガや瞑想などの世界に入ったとのこと。

規模は比較にならないけど、私もステージ経験を重ねていくうちにもっと内側の世界への興味も湧いてきたので、そんなキャリアにも共感。

スパイラルフローとは、筋膜リリースのこと。もう少し詳しく知りたくて見つけた、過去のエイサさんのクラス情報より:

筋膜はコラーゲンから構成されていて、85%ほどの水分を含む巨大な感覚器官でもあり、ありとあらゆる記憶を貯蓄しています。 

私たちの様々な経験、感情、疲労、悩み、生活習慣が、パターンとして筋膜に保存されてしまいがちです。

スパイラルの動きとファシャを意識しながら動きだすと、本来の自分らしい流動的な動きが生まれてきます。無理なく気持ち良く可動域を広げ、内側から身体をほぐしていき、全身の血液やエネルギーの循環を促していき、筋膜の保湿もしていきます。そして全身をひねったり、ねじったりすることによって、身体の細部までを動かしていくためにデットクス効果を促進し、皮下脂肪も燃焼できます。

Still & Moving Center HP

スパイラル!そしてファシア!ダンスと整体をやっている私としては、かなり気になる領域。引き続きリサーチしていきたい😆

Zen2.0でやった動きも、円を描いたり八の字を描いたり、ハスの花を手に置いているイメージで腕を回す(ロータスハンド)など、馴染みのあるものが多く。

でもアプローチ法はダンスよりも気楽さがあり、これなら年齢や性別、経験を問わず気持ちよく身体を動かせていいのでは?という印象を受けました!

セルジオ・バイエッタさん「瞑想のための四元素の音楽」

身体を動かしたあとは、再び少し静かな瞑想タイム。イタリアのピアニスト、セルジオ・バイエッタさんによる「瞑想のための四元素の音楽」に参加。

zoomでの中継だったから音は大丈夫なのかな?と思ったけど、心地よく聴けました!

これまた個人的な話になってしまうけど、私は子どもの頃どっぷりクラシックピアノをやっていた時期があり、表現活動の原点とも言えるのがピアノ。

パフォーマンスに向けた練習はまさに瞑想状態だ、というようなお話が演奏前にあって。またしても「あーーーそうそう!わかるー!」となってしまった(笑)

子どもの頃からやってきたこと、自分の過去と今がつながった感覚を味わいながらのピアノ瞑想でした。

※あとでちゃんと見たいので貼っておきます(演奏ではなくお話)

辻信一さん(&サティシュ クマール)「ラディカルラブ」

辻信一さん

さぁ、フィナーレはこれまた楽しみにしていたサティシュ・クマールと辻信一さんの対談「ラディカルラブ」!Zen2.0のトリです。

辻さんは文化人類学者・環境=文化アクティビストで、ナマケモノ倶楽部の代表。そしてサティシュは平和活動家でシューマッハ・カレッジ創始者。

ところが…… サティシュがズームに現れないという大ハプニング!時間内にきっとつながるだろうと期待しつつも、結局最後まで現れず😵(どうされたんでしょう、大丈夫だといいな)

そんなわけで辻さんお一人によるトークとなったけど、『星の王子さま』や『モモ』などを題材にいろいろなお話が聞けた。

  • あなたは効率的に愛されたいですか?
  • 単に聞くことだけでなく、相手のために惜しげもなく自分の時間をシェアすることが大事なのでは?
  • 唯一自分が所有していると言えるものが「時間」
  • スローライフとは、時間を共に過ごすこと
  • 「ギフト」より「シェア」
  • サティシュも言ったのは「from separation to relation(分離からつながりへ)」

最後に

建長寺

Zen2.0 2022、思い切ってリアル参加して本当によかった!

ここ数年にわたるオンライン化は便利な面もあるけど、やはりリアルの空気感や臨場感は全く別物。(近所での開催だったのはラッキー。そういうところが鎌倉の良さ!)

2日間もマインドフルな時間が過ごせて、心身ともにスッキリというか、整ったというか。自分の中心に戻ってこれた感覚。

日常の中で少しでも静かな時間や瞑想する時間を取ろうと思っても、なかなか完全にそのモードに入るのは難しくて…… まだ私のプラクティスが足りないのでしょう!


「全てのことは最善のタイミングで起こる」とは言うけれど、私にとってもこのカンファレンスでの体験はまさにそう。

下記記事にも書いたように、さまざまなノイズにまみれて自分の中心にあるものを見失ってしまったり、諦めそうになって……

立ち止まる時間、内側を見つめる時間を今まで以上に取るようにし、本当に大切にしたいものは何かを見つめていた昨今。

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Zen2.0でたくさんお話を聞き、音楽に浸りながら瞑想したり身体を動かしたりして、「あぁ、私が好きなのはこういう感覚だし、ずっとそれをやってきた。やろうとしてきたんだな」と改めて気づいた。

最近話した友人知人たちにも「ロミーちゃんは身体の人だからね」と度々言われていて、ほんとそうだなと。

感覚的だしそもそも私個人の体感の話だから、こうやって言語化するのはとてもむずかしい!とにかくこれからの活動の中で体現していきたい。やはり言葉より行動だからね😘


途中からの参加だったからちゃんと紹介しなかったけど、初日の最初のトーク「内なる智慧に触れる、全てのつながりを知る」で印象的だったことを最後に。

井戸を掘っていくと地下水にたどり着くという例えから、「自分自身のことを深く知ることで、他者ともつながれる」と確かお話していて。

このZen2.0はまさに私にとって深い自己探究の体験で、癒しの時間だった。社会を変えたいと思ったら、まずは自分から。これってすごく大事なことだよね。

すっかり長くなってしまったけど、禅やマインドフルネス、インタービイングの世界を少しでも感じていただけていたら嬉しいです!

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この記事を書いた人

Romy | ロミーのアバター Romy | ロミー 〜Celebration of Life〜

横浜・NY育ち。鎌倉暮らし7年半を経て2023年末に家を手放し、移動生活をスタート。「いのちの祝福」をコンセプトに、地球一つ分のパーマカルチャー的な暮らしの実験と旅をしているモバイルボヘミアン。 4月から7月はスタッフとしてピースボートに乗船!
→ Romyのプロフィール詳細

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