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「大地の再生 結の杜づくり」矢野智徳さんの映画『杜人』上映会@Cafe Luonto
「大地の再生 結の杜づくり」矢野さんのドキュメンタリー映画『杜人 環境再生医 矢野智徳の挑戦』をようやく観てきました!
「大地の再生」と言えば、私が一緒に活動しているソーヤー海くんの「パーマカルチャーと平和道場@千葉県いすみ市」で、講座が定期的に行われている(講師は矢野さんではない)。
また、北鎌倉でも矢野さん自身の講座があり、参加した友人に内容を教えてもらってずっと興味があった。
気候変動と言われ続け、実際ここ最近は洪水や土砂崩れなどの自然災害が日本でも頻発。いよいよ人ごとではないと感じるようになった人も多いのでは?
今すぐ世界規模で動けばなんとか間に合うかも。いや、もう手遅れなのでは?などさまざまな見解がある。
でもそんなことを議論している暇があったら、自分にできる小さなことから行動してみよう。一人一人が積極的に自然に働きかけることで、美しい地球環境を未来の子供たちに渡せる可能性はあるかもしれない。
そんな希望と行動する勇気を与えてくれた映画上映会だったので、そのエッセンスと個人的に思ったことをご紹介。
鎌倉の「Cafe Luonto」にて映画上映会が開催
鎌倉は長谷にある「Cafe Luonto(カフェルオント)」での自主上映企画で、パーマカルチャー仲間を誘って参加してきた。
大好きでこんなに通っているのに記事にできてなかったので、ある日の写真を貼っておきました ↑
⛰8月11日 山の日「映画『杜人(もりびと)』A Doctor of the Earth 〜環境再生医 矢野智徳の挑戦」上映会 <maco塾 特別編>
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Cafe Luonto Instagram
🍀環境について、持続可能な社会について、生物多様性について、地球のあり方について- maco塾の特別編です🍀
(maco塾 phase2は9月頃から始めます🍀)
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上記にもあるようにカフェでずっと開催されていた「maco塾」の特別編ということで、映画を観て終わりではなく、専門家のまこちゃんと他にもゲストの日比さんが登場!
お二人の話も聞けるとっても豪華なイベントで、映画のこと、環境のことをより深く理解でき、私の中でもいろんなことがつながった。
ちなみにまこちゃんのプロフィール:
国連大学サステイナビリティ高等研究所、プログラム・コーディネーター
生物多様性と持続可能な社会について、国連生物多様性条約の事務局や政府などで担当。
まこちゃんと日比さんのお話から少しだけメモを取ったのでシェアします。
「自然を守る」ではもう足りない。
自然を再生していく、積極的に働きかけていかないといけない。介入していく。ポジティブに!
↓
個人レベルでできることがある、生態系の一部であることを思い出せるのが矢野さんの活動。
人と自然の距離が急速にかけ離れてしまった。
自然に介入していくことで、自然との関係性が深くなっていくのでは?
そういう人がたくさん増えていけば、社会が変化していくのでは?
今の時代に合った自然との関わり方が
。
そもそも矢野智徳さんと「大地の再生 結の杜づくり」って?
木々の声を聴き、風を読み、大地の呼吸を感じる。 循環と再生を、みんなの手で。
造園技師・矢野智徳(やのとものり)が長年にわたる観察と実践のくり返しを経て見出した環境再生の手法を学び、傷んだ自然の環境再生施工と、この手法の研究・普及啓発をテーマに活動しています。
「大地の再生 結の杜づくり」ウェブサイト
地域の方々にも参加してもらえる「講座」という形で、大地の再生の手法を伝え、学びながらその場で作業する。
自然を観察し、そこにある素材を活用し、必要最低限の介入をすることで環境を再生していく。
- 生態系の循環不良が全国で起きている
- コンクリートでどんどん埋めてしまったから大地の血管が詰まっている
- そこに空気や水を流す作業を地道にしていくことで、再生されていく
- 土を塞がずに「抜け」を作ることが大事(塞ぐから土砂災害が起きる)
といった話が映画で出ていたように、人間の身体に例えて自然環境を見ているのが印象的で、とてもわかりやすいなと思った。
ウェブサイトにあった活動指針を見るとよりイメージしやすいかな?
- 流域ごとの風土再生をめざす
- 大地の呼吸と循環を再生する
- 風の草刈り、風の剪定方法を身につける
- 自然と人との共同作業を大切にする
- 小さな一歩からできる環境整備を大切にする
映画『杜人』の中から気になったことを少しご紹介
※以下は上映中に気になってメモし、あとからパンフレットで確認して正しく引用しています。(なんと、完全シナリオが掲載されているの!見たらパンフレット購入は必須🌿)
「満たされないことを前提に生態系が連動しているというか、すべての生きとし生けるものが、完璧ではないんだけれど、ほどほどしょうがないね、っていうリスクを背負いあっているところで生態系のバランスは取れている」
「どういう植物であれ、その大地に生えてくるということは、実はそこに必要だから生えてくる。雑草と呼ばれる植物たちが、詰まっていく大地をガードしてくれているというふうに見ると、実は雑草は、貴重な大地の機能を担う担い手だということが見えてくるわけなんですね。」
「極端にいうと奴隷のように自然が虐げられて、その上に人がどっかと乗っかって生活しているっていう。あれでは自然の結は成り立たない」
特に「満たされないことが前提」は目からウロコだった。むしろ「いかに満たされるか?」を日々考えながら、欲まみれで生きているのが現代の人間なのでは?
そこでふと思い出したのは、軍隊を捨てた国コスタリカについて書かれた『平和ってなんだろう』という本。
「結局、なんでもね、そこそこが一番いいのよ」という言葉が印象的だったんだよね。(本の紹介をしている記事 ↓)
映画を観終わっての感想。パトリアルキーから共生へ
人間の傲慢さ、欲深さに歯止めがきかなくなり、人間が自然を支配している今の社会構造が、画像左の「パトリアルキー」。
そうではなく、人間も他の動植物もいのちに優劣がなく、いかしあう関係性の中で生きていく「共生」の社会を目指そう!
そんな思いで環境問題、ごみ削減やパーマカルチャー活動などに携わっているアクティビストの端っくれの私。
世界で起きていることを知れば知るほど「もう今さら何をやっても遅い」「結局ほとんどの人は自分ごととして関心を持たない」など多くの絶望感を味わってきた。「私が何かしたところで……」という無力感ももちろんある。
でもやっぱり全力を注いでいる仲間たちの姿を見ていると、そうネガティブでもいられないというか。「自分にできることを精一杯やろう」という気持ちが湧いてくるから、こうして発信や活動を続けているんだよね。
この映画の矢野さんとそこに集まる人たちからも、静かな情熱と自然への深い愛を感じて、じわーっと温かい余韻が残っている。
ただひたすら自然と日々向き合い、目の前のことをやる。地道な草の根運動だけど、それこそが社会を変える大きなムーブメントになっていくのだろう。
そしてやはり思うのは、「あーいい話だったね」「すごい人たちがいるんだね」で終わりにするのではなく、実際に自分たちも手を動かすこと。
お前もまだまだだぞ!とお尻を叩いてもらった感覚もある(笑)
映画を観たい方はぜひ自主上映会の企画を!
この記事を読んで矢野さんと「大地の再生」の活動に興味を持った方は、ぜひウェブサイトへ!
ドキュメンタリー映画『杜人 環境再生医 矢野智徳の挑戦』が見たくなった方は、自主上映会を開催してみては?リンカランフィルムズのサイトをぜひご覧ください!
そして本当に最後!改めて、今回の上映会を企画してくださったCafe Luontoの渡辺さんとまこちゃん、素晴らしい機会をありがとうございました✨