このブログの記事にはプロモーションが含まれている場合があります
tripnoteのトラベルライター卒業!1年の振り返り、辞めた理由と得たもの
2017年3月より旅行のWebメディア「tripnote(トリップノート)」でトラベルライターとして記事を執筆し始めたRomy(@romyhiromi_com)です。
ちょうど丸1年となる2018年2月いっぱいで辞めさせていただきました。
自分の備忘録も兼ねて、応募してからの1年の振り返り・辞めた理由・どんな方にオススメか書きました。
「トラベルライターってどうなの?」「気になるけど情報が少なくてよくわからない」という方は、何かしら参考にしていただければ幸いです!
[chat face=”img_6718.jpg” name=”Romy” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]ただし一言でトラベルライターと言っても、媒体によってちがうと思います。
またあくまでも私個人の体験談であり、tripnote自体への批判などを述べるつもりはありません。[/chat]
トラベルライターに応募〜活動開始して半年くらいはとにかく必死!
tripnoteのトラベルライターとして活動を始めるときから振り返っていきます。
「海外旅行が好き!もっと旅に関わる何かしらの活動はできないかな?」と考え始めたのが、おそらく久しぶりに海外に行った2016年12月前後。
オーストラリアに行き、その旅行記をこのブログに書き始めて、それが楽しくて仕方なかったんですよね。
それで、いろいろと旅に関する仕事を探している中で見つけたのが「トラベルライター」という存在。
ライターとして記事を書いた経験はママ向けWebメディアで数本くらいだったけど……
すでにブログを何年も書いてきて、写真を撮るのも好きだし、できるかも?と思い、ライター募集をしているメディアを探し始めました。
そしていくつか見つかった中、2017年1月に応募してすぐ連絡をいただいたのがtripnote。
それから課題提出し、見事合格!3月にトラベルライターデビューを果たしたのでした。
そのいきさつを書いたのがtripnoteのトラベルライターデビュー!「オーストラリア・ケアンズの熱帯雨林を巡る『パロネラパークツアー』」です!
それまでブログを書いていたとはいえ、当時はまだ文章の書き方も今よりずいぶん自己流で、日記に毛が生えたようなもの……
いただいた記事作成マニュアルとにらめっこしながら、「毎月2本執筆」という条件をクリアすべく記事執筆に必死で取り組む日々でした。
知り合いの編集者の方に相談して、記事の構成の作り方や書き方のアドバイスをいただいたり。
始めて数回までは、夫に毎回記事全文をチェックしてもらっていました!(おかしいところだらけで、直してもらうのも大変でした 🙁 )
そんな毎月の努力が実ったのか、7月には「トラベルライターアワード 2017年上半期」の新人賞を受賞しました!
全く予期していませんでしたが、それまでのがんばりが評価されてうれしかったです 🙂
辞めようかな?と悩み始めた主な理由は、労力と報酬とのアンバランス
そうこうしているうちにトラベルライターを始めて半年が過ぎ、だんだん記事執筆にも慣れてきていたはずなのですが……
楽になるどころかどんどん大変になってきてしまい、以下のような点で続けていくかを悩み始めました。
1)ネタ切れ
やっぱりまずはこれですよね……
「毎月2本」は決して多くないし、たまたま旅行続きだったこともあり
- 2016年12月オーストラリア
- 2017年GWキューバ&メキシコ
- 2017年7月伊豆
- その他地元鎌倉の情報
とそれなりにネタはあったから、なんとかうまいこと回すようにはしていましたが……
たくさんのトラベルライターさんが在籍し、自分が書けるネタはすでに他の方が書いていることも多々ありました。
それでも「切り口を変えて書ければいいですよ」とのことでしたが、どうもうまくできず……
だんだんネタを絞り出すのに必死になってきました(必死なのは最初の半年と変わらないですね 笑)。
2)記事を書くのにかかる労力
これがどうしたことか、記事を書くスピードが思っていたほど速くならないんです(泣)
特に後半になって「これは由々しき問題だ!」と思い、ちゃんと時間を計りながらやってみたのですが…
- 記事の構成を考える
- 写真選定
- 写真をtripnoteのCMSにアップロード
- 記事執筆
- 観光スポットやお店などの情報確認
- 最終校正
とざっと書いてこのような工程があり、工夫してがんばってみても最短で2〜3時間はかかることが判明。
しかもそれは国内情報でかつ、すでに自分のブログである程度取り上げているスポットの場合で、海外の記事やイチから写真を準備するときはその倍くらい費やしていたかな?
記事の執筆そのものよりも、それ以外の工程にやけに時間がかかるんですよね……
それでも最初の頃は何日もかけていたので、それと比べたらかなり進歩したんですが 🙄
私が完璧を求めてやっていたのもあるかもしれません。
tripnoteの編集部の方々によるチェックもさほど入らないので、どこまで仕上げたらいいかわからなくてキリなくやってしまっていたのかも……
ちょうど生産性が劇的にあがる。人気ブックライターが教える「爆速ライティング術」とは?という記事を発見!
これを読んで速く書ける技術を身につけよう……
3)実際にいただける報酬
記事執筆の対価としていただく報酬ですが、これはtripnoteのサイトにも公表されているように「1記事500円」が基本。
まぁすでにこの時点で 🙁 って感じなんですが、 私はほぼ未経験なわけだし当初はやむを得ないなと思っていました。
しかも、500円に加えて「従量報酬」と言ってアクセス数に応じてプラスアルファの報酬も得られるんです。
なのでスタート時は、「記事数が増えていくにしたがって、報酬ももっと納得のいくものになるかな?」という淡い期待を抱いていました。
ところが半年以上経っても、毎月の報酬は月2本分の1,000円プラスわずかなアクセス数分の報酬。
もっと記事数もアクセス数も多いライターさんだと状況はちがうのかもしれません……
ただ、私に関して言えば「これはいくらがんばっても、大して増えそうにないな」と感じてしまったんです。
実際、経験値が上がるにしたがって報酬が増えるシステムではないので、基本報酬の500円は変わらないというのもネックでした。
4)周りからの「辞めたら?」の声もあり
まぁこれに関しては、そこまで私の中で大きくはないのですが、やはり事情を知っている人には言われますよね(と言っても、上で挙げた知り合いの編集者さんと夫だけど……)。
「そんなに負担かかっているのにそれしかお金にならないなんて、やる意味あるの?」とグサグサ来るわけです。
最初の頃は私も
- 安かったとしても、自分のキャリアになるのでは?
- ここから別の仕事につながるかも?
- 趣味としてやるのも楽しいだろうし!
なんてぼんやり考えていたし、それらが動機でもありましたが……
明らかに労力と報酬のバランスがおかしい状態になってきて、趣味と割り切るにも時間が取られすぎだなと 🙁
悩んでいるうちについに重荷になってきて……
記事の執筆がままならなくなっていき、締切を遅らせていただいたり、本数を減らしていただり、と編集部に対応をお願いする羽目になったのです。
(本当にご迷惑をおかけしてすみません……)
最終的な決断の後押しは『エッセンシャル思考』
何かを辞めるのはいくつになっても気が重いことで、自分の中ではほぼ答えは出ているにも関わらず、ダラダラと悩んでいました。
そんなとき、決断を後押ししてくれたのが『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』という本。
「限られた時間を何に使うか」本当に考えさせられるんです。
改めて自分が普段どんな活動をしているか全部書き出してながめてみて……
「どれが今後の自分にとって必要か?」「今それを持っていないとして、手に入れたいか?」問いかけてみたところ
- 明らかに自分のキャパを超える量の物事を抱えている 😯
- tripnoteのトラベルライターは報酬からして「稼ぐ仕事」とは捉えにくい
- じゃあ趣味としてどうだ?と考えたとき、それは自分のブログで十分では?と思った
といったことに気づき、「やはり辞めよう」と決意することができました。
本の感想は「30代後半・人生の折り返しに突入?な今「エッセンシャル思考」を身につけて悔いのない人生を生きよう」をご覧ください。
まだ読んでない方には、本当にオススメです!
tripnoteのトラベルライターをやってみて得たもの・気づいたこと
そのような経緯があって2018年2月末付でtripnoteのトラベルライターを辞めました。
最後の方で毎月2本書けなかったのが心残りではありますが、約1年の間に計19本の記事を執筆し、個人的には納得のいく活動ができたと思っています。
Webメディアに自分の記事を執筆するのは、個人のブログに書くのとはまたちがった責任や緊張感があります(ブログみたいに、いつでも自分でリライトすることもできないし……)。
最初の頃を振り返るとひどいものでしたが(笑)、やっていくうちにそれなりにまともな記事が書けるようになり、Webライティングの基礎をOJT的感覚で身に付けることができました。
より多くの読者さんに刺さる記事の書き方・SEO対策などのコツも学べて、今後自分のブログにも活かせますしね!
ただその一方で……
「大多数の人が読みたくなる記事を書きたいわけではない」ということにも気づいてしまいました 😥
万人ウケを狙うには、流行りの「インスタ映え」「フォトジェニック」みたいな切り口を取り入れたり、「女子旅にオススメ!」とか、まぁあるじゃないですか(笑)
そういう記事や季節に合った話題をタイムリーに書けるとアクセスもガッと上がるので、トレンド好きの方にはいいんだけどね……
要するに、私はちょっとひねくれ者でマイノリティなところがあるので、メインストリームな記事の書き方は向いてないなって思ったんです。
あとは、締切のプレッシャーがダメでした……
Webライターとしてバリバリ文章を書いていけるタイプじゃないな、ということにも気づきましたね……
tripnoteのトラベルライターはこんな方にオススメ
正直に言いますが、他の収入源があってお金にも時間にも余裕がある人が一番向いています!
例えば、専業主婦の方や、本業でしっかり稼いでいる方とか……
そういう方が「旅行が好きだし、趣味として自分の体験をシェアしたい」と思ってやるのが一番楽しめると思います。
または、Webライターとしてやっていきたい方が経験を積む場の一つとしてやっていくのもアリではないかと。
ただし先に述べたように、基本報酬は変わらないので、継続するのは難しいかも……
いずれにしても、ライター未経験でも応募可能なのがtripnoteの魅力です!
「まずは1年くらい、トラベルライターというものにチャレンジしてみたい」という方はぜひ応募してみては?
何事もやってみないと向き不向きもわかりませんからね♪
私も1年近くやったからこそ、「ある程度の報酬がもらえないとやる気にならない」ということに気づきましたから……
最後に
正直今回の記事は書くか少し迷いましたが……
最初にも書いたように自分の活動の備忘録としても、これからWebライター・トラベルライターをやってみたいなと思っている方の役にも立つかも?と思ってまとめました。
私自身の力量不足をさらすのも少々気が引けましたが、まぁ事実だし仕方ないかなと(笑)
アクセスをたくさん狙った記事を書くのってむずかしい!と改めて思う今日この頃……
「今後全く他のメディアでライター活動はしない」と決めているわけではないですが、しばらくは自分のブログと仕事、その他新たに学びたいことに集中しようと思います。
人生は有限!
そのときそのときに、自分が大切だと思ったことにエネルギーを使って生きていきたいですね 🙂
ここまで読んでいただきありがとうございました!