インドネシアのマルチプルエントリービザ取得までのドタバタ備忘録【2024年12月】

インドネシアビザ取得

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2024年で3度目のインドネシア、3度目のバリに12月からやってきています!(これを現地の人に言うと「えぇー??そんなに好きなの?」って言われたり驚かれる笑)

私のインドネシア渡航歴とそのとき取得したビザをザッと整理すると

  • 2024年1〜2月:初のバリへ(11日間/e-VOA)
  • 2024年8〜10月:初のジャワへ、そして2度目のバリへ(約60日間/VOAを延長)
  • 2024年12月〜2025年1月:3度目のバリへ(約60日間/D1ビザ)

この記事では、①と②にもさらっと触れつつ、メインは③の「D1ビザ(マルチプルエントリービザの1つ)」について、その取得にあたってのてんやわんやを書き残しておくことにした。

インドネシアのビザの制度や名称はコロコロ変わるらしいけど、多分この危うさ自体は変わらないと思うので笑

今後インドネシア、バリに長くステイしたいと思っている人のお役に少しでも立てれば!

※2024年の私の経験に基づく内容であり、ビザの状況は変わっている可能性があります。必ずご自身で最新情報をご確認ください
※この記事では、観光目的のビザについてのみ記載しています(ビジネス目的に関しては私は該当しないため、詳細がわかりません🙏)


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  • skyscanner:航空券の検索と予約は今はこれ一択になりました
  • agoda :google mapで検索してから予約することが多いけど、結局ほとんどの場合agodaが一番安い!
目次

VOA(Visa on Arrival/観光ビザ)とは

バリの村にて文化体験
2024年1月、初のバリ!

VOAというのはVisa on Arrival、いわゆる観光ビザというやつで、一般的に短期間の旅行の際に取得するもの。インドネシアの場合、

  • 期間:30日間(延長して最大60日可能)
  • 料金:Rp500.000(約5,000円)
  • 取得方法:オンラインまたは空港到着時に

E-VOAはそれのオンライン版で、初めてバリに行ったときはこちらを取得。それほど問題なくできます。

2024年8月、ジョグジャに到着

そして2度目のインドネシア渡航でもオンラインでできると思いきや!オンライン取得はバリとジャカルタ空港に限定

私の場合はジャワのジョグジャカルタ空港に飛んだため、現地に到着してからしか取得できず…… でも空港ではそれほど面倒なことも起きず、無事ゲットしてインドネシアに入国!

※ただ、なぜかスーツケースを開けて丸ごとチェックされた。たまたまなのか?帰りの航空券を持っていなくて怪しまれたのか?

VOAは延長して最大60日滞在可能

この2度目のインドネシア渡航時は、結局VOAを延長して最大の60日間滞在することに途中で決定!(スケジュールが不確定で、片道航空券で旅を始めたので……笑)

これがまた厄介で、初回にオンラインで取得した人(バリ・ジャカルタから入国した人)は延長もオンラインで可能。でも私の場合はできず……

そのとき私が滞在していたのは、中央ジャワの都市ジョグジャカルタの外れの友人宅。

手続きができる場所をリサーチしていたら、ちょうど行く予定にしていたボロブドゥール寺院に窓口があると発見!

9月10日、ボロブドゥールは不発に終わる

ほらね!ちゃんと現地に行ったらこんなふうに立派に宣伝している!にも関わらず……

「今日はもうスタッフがいません。このWhatsAppナンバーに連絡して、改めて予約して来てください」とボロブドゥール寺院の受付で言われて。

連絡すると最初は番号が間違っているし笑、改めて確認して連絡したら日数がかかりそうだったのと、わざわざまたボロブドゥール寺院まで行くのが面倒だなと。

9月11日、最初のイミグレ訪問

結局、滞在先の友人に助けてもらい、ジョグジャカルタのイミグレへ。

  • ビザ延長の申請手続き
  • 写真を撮りに翌日再びイミグレへ
  • 5営業日後くらいに発行され、3度目のイミグレ訪問

と、3回もイミグレに通って延長手続きをした。

ジャワにいたからこんなに大変だったというのもあるけど、またこの延長手続きはしたくないなと思った……

マルチプルエントリービザとは

さて、そんな2回のVOAを経て。

今回のバリ渡航は、移住とまではいかないとしても、長期滞在ないし一つの拠点にしたい!という思いでやってきている。

だから、上記のVOAの手続きを毎回やるのも手間だなぁと思い、他のオプションをいろいろ調べたり、バリ在住歴の長い友人に相談したりした。

ビザ申請サイトを見ると、ズラズラとたくさんの種類のビザが載っていてめげそうになるんだけど、基本的なものについて簡単に説明すると

「シングルビザ(C1)」

  • 観光目的OK
  • 入国から60日間の滞在が許可され、2回延長して60日ずつ、合計180日(60日×3回)滞在が可能
  • ビザ取得費はRp1.000.000(約1万円)、延長のたびにそれだけまた支払う必要がある
  • 必ずインドネシア人のスポンサーもしくは企業、エージェントが申請しなくてはいけない

これはまたしても延長手続きをしないといけないのと、スポンサーやエージェントが申請??ハードルが高そう……

「マルチプルエントリービザ(D1)」

  • 観光目的OK
  • 1回の入国につき最大滞在期間は60日間
  • 1年、2年、5年の申請ができる
  • 有効期間中は回数制限なく出入国可能
  • ビザ取得費は1年の場合、Rp3.000.000(約3万円)

マルチプルは、VOAと同様に最大の滞在期間は60日間だけど、間に延長手続きは不要だし、年に何度も行き来できる。

現実的に2ヶ月以上ずっとバリにいることは考えにくいなと思い、1回に支払う額が約3万円と高めではあるものの、思い切ってD1ビザを申請することに決定!

「D1ビザ」の詳細

1. 滞在
1回の入国につき最大60日間

2. 費用
3,000,000ルピア(1年間)

3. このビザでできること
会議、インセンティブ、コンベンション、展示会に参加者として出席する。
観光に関連する活動を行う、友人や家族を訪問する。

4. 次の事項を遵守する必要があります
法律および規制を遵守する。
現地の慣習、文化、知恵を尊重する。
インドネシア滞在中に十分な生活費を用意する。

5. その他の情報
滞在許可の期間を超えてインドネシアに滞在したり、禁止されている活動に従事したり、ビザの条件に従わなかったり、インドネシアの法律に従わなかったりすると、罰金、国外追放、その他の法的請求を受ける可能性があります。
商品やサービスを販売することは禁止されています。
インドネシアの個人または法人と雇用関係を結ぶことは禁止されています

6. 書類要件
少なくとも6か月有効なパスポート。
少なくとも2,000米ドルまたは同等の生活費の証明
最近のカラー写真。
以下のいずれかの文書:
– 申請者との関係を説明する政府機関または民間機関からの情報、招待状、または通信
– 申請者との家族関係とインドネシアで行う活動を説明する配偶者または両親からの声明書。家族カード/同様の文書を添付
– 履歴書
– 旅程表

7. ビザの有効期間
ビザの有効期間は滞在期間とは異なりますので、滞在期間情報についてはビザをご確認ください。

引用元:インドネシア政府移民局ビザ申請サイト

上記が公式サイトに記載されている内容の翻訳バージョン。

VOA(観光ビザ)とちがうのは、生活費の証明が必要なのと、インドネシアで行う活動や現地の人との関係性などを表す文書が必要なこと。

ちょっとハードルは高いけど、何事もチャレンジだ!

D1ビザの正式取得までのドタバタ大公開!

オンラインで申請/渡航9日前

さて、ここからは私のてんやわんやっぷりをお楽しみください🤣

そもそも初めて申請するビザなのに、用意するのが遅いんだよね…… 12月のバリ渡航前、11月はインドに行っていたこともあり、向こうでこの作業がほとんどできず。

  • 生活費の証明:ネット銀行の明細をダウンロードし、英語に変換
  • インドネシアで行う活動や現地の人との関係性などを表す文書:起業家の知人に依頼

この手間がかかる2点をなんとか用意し、オンラインでどうにか申請できたのはインドから日本に戻ってすぐ。なんとバリ渡航9日前!

それで、なかなか反応が帰ってこないなーと思っていろいろ見ていたら、「発行までに5営業日以上かかる」とあとから気づく始末😂

そりゃそうか…… VOAの延長手続きもそうだったのに、人は忘れる生き物です笑

無事に発行された/渡航2日前

そんな感じでバリに行く直前までヒヤヒヤしながら過ごし、なんとか無事2日前にD1ビザが発行された!よかった😭

最悪間に合わなかったら、現地に到着してからVOAを申請しようと思っていた。すでにクレジットカードで申請代の3万円を払っていたから何がなんでも避けたかったけど……

これで1年間は、好きなだけバリを出入りできる!と安心していたのも束の間。

バリに向かう羽田空港でストップがかかる/渡航日

12月4日、バリに向かうため羽田空港に到着し、初めて利用する中国南方航空のカウンターでチェックイン手続きをしていた。

すると…… 「帰りの航空券かインドネシアを出る航空券はありますか?」と聞かれる。

いや、日本に帰ってくるかはまだわからないし、60日以内にインドネシアを出国しないといけないのはわかっているけど、まだどこに行くか決めてないよ!予約してないよ!

なんと、60日以内にインドネシア出国を証明する何らかの航空券の用意が必要でした。チーン。そんなことどこかに書いてあった??

軽く怒りに近い感情が湧いてきたものの、とにかく1時間以内にフライトを予約しないといけなくなり、羽田空港で慌ててリサーチ。せめて日本でよかった!

そして、タイのバンコクに友人が何人かいて近々会いに行きたいと思っていたし、2万円ちょっととそこまで高くなかったため、とりあえず購入。

再びチェックインカウンターに行って航空券の明細を見せ、無事バリに向かえることに。

デンパサール空港で再びストップがかかる/渡航日

中国南方航空でバリへ
トランジット先の広州の上空

中国南方航空のフライトで広州を経由し、バリのデンパサール空港に到着したのは23時過ぎ。

トランジット自体は3時間くらいで広州の空港も快適で悪くなかったけど、さすがに移動とずっと飛行機内で座っているから疲れてきた頃。

デンパサールで入国審査のカウンターに行き、プリントアウトしておいたD1ビザの詳細を見せると…… なんと!パスポート番号が微妙に間違っていた😨(2つの数字の位置が逆に……)

いや、どうしてだ?直前までドタバタしていたからか、全く気づかず。

軽くパニックになりつつも、このカウンターのスタッフに「イミグレに行って修正してもらって。とりあえず仮のビザを発行しておくから」と言われ、どうにかこの状況を切り抜けた。

疲労困憊とはこのこと。でもとにかく無事入国できて感謝!

ジャカルタのイミグレまで行く??/到着翌日

深夜に到着し、泊まったクタのホテル

さて、翌朝バリにあるイミグレオフィスを調べていて、ウェブサイトにチャット機能があったため、そこで状況を説明。

すると、「うちでは変更できないから、ジャカルタのイミグレまで行って」と言われる。

え??ジャカルタって!島がちがうよ!

仮のビザはちゃんと60日分あったからもう少し落ち着いて行動すればいいのに、今振り返ると私も相当パニクっていたようで……

この日のうちにジャカルタに行って帰ってこようと、ジャカルタ行きのフライトを検索し始め、どうにかなるのでは??と思って予約。

ただ、なぜかクレジットカードでの支払いが完了されず、銀行に行って支払う羽目になり、現地の友人と銀行のスタッフに助けてもらいながら支払ったものの、予約サイトのtrip.comで承認されず。

結局フライトが予約できなかった!直前すぎたからなのか、原因不明。

で、デンパサール空港のすぐ近くに滞在していたから、友人が空港まで連れて行ってくれることに。

私はカウンターに行って事情を説明し、何とかそのフライトに乗ろうと考えていたものの、移動中の10分くらいの間にだいぶ頭が冷静になり……

「いや、今から行っても多分イミグレが開いているうちに辿り着けなくない?」と思い、諦めてクタでゆっくりすることにしました😂

私のこの日の昼までのテンパリ具合はひどかった笑

前述したようにインドにも行っていたし、かなりスケジュールが詰まっている中準備を進めていたこともあり、余裕が全くなかったのだと思う。

ひとしきりバタバタ無駄に動いたあとはもう手放し、ホテルでchillしてから夕焼けを見に行くことに。だってクタだもの!クタは毎回不思議なほど素晴らしい夕焼けが見られる。

そしたら上の写真の空が現れた!雨が降ったり曇っていたからどうかなーと思っていたけど、見事に焼けました🌅✨

インドネシアなんだからスムーズに行かなくても不思議じゃないことを思い出し、とにかくもうバリには到着している。そして仮のビザも60日分ある。

どうするかゆっくり考えることにした。

結局ウブドのビザエージェントに駆け込んで解決!/到着6日目

ウブドで泊まっていたゲストハウス(ホームステイ)

ジャカルタのイミグレオフィスにメールで状況を説明し、本当に行く必要があるか問い合わせてみた。でも、全く返事が来ない!

うーん、どうしたものか……

そしてビザでトラブっていることをSNSで呟いたら、以前手伝ってくれたバリ在住歴が長かった友人から「エージェントに頼んだほうがいい」と一言。

余計なお金をかけたくない気持ちがあったけど、この方が言うなら多分間違いないだろうなという気がしてきて……

クタに2日滞在したあと、ウブドに移動して4日間ダラダラと過ごし、次の滞在先に移動する日にふと思った。「この辺にビザエージェントがあるのでは?」と。

それでバーっとグーグルマップで検索していたら、良さそうなエージェントを発見!WhatsAppからメッセージを送ってみたけど、もはや移動の途中にあるし直接行ってしまえ!と突撃😂

そこで改めて状況を説明してみたところ、「Rp1.000.000でできます(約1万円)」と言われ、しかもとても対応が丁寧。

もうこれはお金で安心を買うんだと思って、その場で依頼することに。そしてその数時間後には、ちゃんとした、パスポート番号が正しいD1ビザが発行された!

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まとめ:一筋縄ではいかないインドネシアとビザ!気をつけてね

ビザエージェントに行けばこんなに早く手続きができるのなら、なぜ最初からまともにできないのか。もしやこうやって別の方法で稼ぐのが目的なのか?

もはや真相はわからないけど、とにかくこれがインドネシアらしい。仕方ない。受け入れよう。

最初の3万円にプラスで1万円、合計4万円もかかってしまった今回のD1ビザだけど、とにかく1年間はおそらく安心してインドネシアを旅できるはず!

ただ、毎回インドネシア出国のフライト手配を忘れないようにしなければ😂(60日後にどこに向かうか決めるのがむずかしいよ……どうしよう笑)

これからインドネシア、バリへ長期滞在目的で行かれる方、ビザの取得には十分な時間と心の余裕を持って臨んでくださいね!


1回目のバリ旅の記事はこちらへ⇩

Romy | ロミー
インドネシア 2024 - Romy | ロミー 2024年1〜2月、初めてのバリ島へ!ウブドやサヌールに滞在しながら訪れた場所などを紹介。キーワードはパーマカルチャー、サステナビリティ、ボディワークなど。

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この記事を書いた人

Romy | ロミーのアバター Romy | ロミー 〜Celebration of Life〜

鎌倉在住7年半を経て2023年末に家を手放し、ピースボートの2024年春クルーズにスタッフとして乗船。現在バリを拠点に、リジェネラティブな暮らしを探求しているモバイルボヘミアン。世界の多様性と美しさを伝えつつ、環境破壊を始めとするさまざまな問題提起も発信を通じて行っています。
→ Romyのプロフィール詳細

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