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life is fruity! 風と雑木林と建築家夫婦の物語『人生フルーツ』@逗子シネマアミーゴ
建築家の津端修一さんと奥様の英子さんの暮らしを描いたドキュメンタリー映画『人生フルーツ』をようやく観に行ってきた。
場所は逗子にある「シネマアミーゴ」にて。
いい映画だとは方々から聞いていたし、お二人のことは記事で読んだりもしていたけど、やっぱり映像で見ると味わい深かったなぁ😌
風が吹けば、枯れ葉が落ちる。
枯れ葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。
人生、フルーツ。
最初のほうの映像で「APITA」の文字が目に入り
アピタ……
高蔵寺ニュータウン……
あぁ!!いつも私がナレーションで読んでいるアピタ高蔵寺店か!そのエリアの話だったのか!
と急にものすごい親近感が湧いた😂(長年スーパー、ショッピングモールのアピタやピアゴなどのナレーションを担当しています)
そんな私の映画を観て感じたことや考えたことの備忘録を。
映画『人生フルーツ』の紹介
愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅。雑木林に囲まれた一軒の平屋。それは建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てた家。四季折々、キッチンガーデンを彩る70種の野菜と50種の果実が、妻・英子さんの手で美味しいごちそうに変わります。刺繍や編み物から機織りまで、何でもこなす英子さん。ふたりは、たがいの名を「さん付け」で呼び合います。長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に満ちていました。そう、「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」とは、モダニズムの巨匠ル・コルビュジエの言葉です。
かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わってきました。1960年代、風の通り道となる雑木林を残し、自然との共生を目指したニュータウンを計画。けれど、経済優先の時代はそれを許さず、完成したのは理想とはほど遠い無機質な大規模団地。修一さんは、それまでの仕事から距離を置き、自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめましたーー。あれから50年、ふたりはコツコツ、ゆっくりと時をためてきました。そして、90歳になった修一さんに新たな仕事の依頼がやってきます。
本作は東海テレビドキュメンタリー劇場第10弾。ナレーションをつとめるのは女優・樹木希林。ふたりの来し方と暮らしから、この国がある時代に諦めてしまった本当の豊かさへの深い思索の旅が、ゆっくりとはじまります。
公式サイト
パーマカルチャーと、「こつこつ、ゆっくり」丁寧な暮らし
おそらくパーマカルチャーの世界に入っていなかったら、私はこのような日本の昔ながらの丁寧な暮らしにはそれほど共感、共鳴できなかった気がする。
そういうのもあって、なかなか観に行かなかったのかも。
パーマカルチャーのおかげで、日本の良さに少しずつ気づけるようになってよかった!(やはり私は欧米文化の影響が強いんだなぁ笑)
パーマカルチャーとは、人も他の生き物も大切に、自然と調和しながら、豊かさを分かち合う暮らしのデザイン作法。自然の循環とともにある生き方。
オーストラリアで誕生したものではあるけど、実際には日本の里山文化に大きく影響を受けていて、かつては当たり前のように行われていた暮らし方なんだと思う。
それが高度経済成長とともに失われていく中、修一さんと英子さんはずっと大切に生きてきたんだねぇ🌿
暮らしは季節のめぐりとともにゆっくり育んでいくもの。本当に、「こつこつ」に勝るものはないと思う。
自然のリズムに合わせて日々生きていたら、小さな変化や成長に喜べるのと同時に枯れていくもの、終わっていくものへの執着もなくなる。
変な不安な焦りも減って、いろんなことを受け入れられるようになるのでは?
結果がすぐ出るとは限らない。ゆっくり、ゆっくり。
昔は私ももっとアグレッシブで(笑)?早くー!!と思っていたけど、ここ数年でゆっくりじっくり味わっていくことの豊かさが感じられるようになってきた。
「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」
しばらくは多拠点生活のような日々になりそうだけど、やはりいずれはそんな風に丁寧な暮らしを育んでいきたいなと改めて思った☺️
この日も帰りに逗子海岸に立ち寄ると、透明度の高い美しい海が広がっていた✨