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「ホテルニラカナイ西表島」宿泊レポ – トゥドゥマリの浜(月ヶ浜)が目の前に広がるリゾートホテル
初めての沖縄離島・西表島旅行の際に泊まった「ホテルニラカナイ西表島」を写真たっぷりでご紹介します!
西表島にある最大規模のリゾートホテルで、すっかりリゾート感が不足していた私はほぼ迷わずここに決定(笑)
とはいえ、沖縄本土や外国のリゾート地と比べると、設備は最小限という印象でしたが
- 広々とした客室
- 大きなプール
- 目の前にあるトゥドゥマリの浜(通称:月ヶ浜)
- 朝食ブッフェ
- 西表島ならではのアクティビティがホテルで予約可能
など一通りのものが揃っていて、便利で快適なホテルを求めている方にはオススメのリゾートホテルです 😉
2019年4月のゴールデンウィーク前に、夫・小学5年生の息子・私、と家族旅行で訪れた際の写真・情報を掲載しています。
〜2019年6月25日追記〜
この記事更新後、いかにこのホテル建設が地元の方々に反対されていたのかを知り……
軽い気持ちでオススメできるものではなくなりました。
記事の始めに私なりに調べたこと・思うことを追記したので、ニラカナイに宿泊しようか考えている方にはまず読んでいただけたら嬉しいです。
ニラカナイの建設をめぐる反対運動と運営元の変遷(2019年6月追記)
2004年に開業した「ホテルニラカナイ西表島(現)」をめぐって、西表島では大規模な反対運動が起こったそうです。
その最大の理由は「環境破壊」。
いろいろ調べていると、個人ブログで反対を訴えていた方々の記事がたくさん出てきましたが、あまり当時のニュースやメディアがなく……
辛うじてわかりやすいと感じたものを一部引用しますね:
〈西表島発〉観光と自然、悩む住民
大規模ホテル開業1カ月東洋のガラパゴスと呼ばれる沖縄県の西表(いりおもて)島に、初の大規模リゾートホテルが4月オープンした。収容人員は島の人口の約2割にあたる375人で、連休の予約はほぼ満室だ。「貴重な自然の破壊につながる」と反対の声もあがっている。
〜中略〜
昨年5、6月、アカウミガメが卵を産んだ。「浜に光が漏れると、産卵に来なくなる」。住民から指摘を受け、ホテル側は客室に遮光カーテンをつけ、バルコニーの照明をやめた。
せっけんは天然素材のものを使う。ごみ抑制のために歯ブラシなどは持参するよう客に呼びかけている。「貴重な自然こそが最大の観光資源。環境には十分配慮する」とホテル側は言う。
だが開業に反対する住民の最大の不安は、ホテルの規模そのものだ。〜中略〜
影響はすでに出始めている。環境省は「遊覧船がたてる波で川岸の土が削られ、マングローブが枯れ始めている」と注意を呼びかけた。「人の立ち入りが増えれば、ホテルの前の砂浜も鳴かなくなるだろう」と、西表島エコツーリズム協会の石垣金星会長は言う。
ホテル近くでは国の特別天然記念物のイリオモテヤマネコやカンムリワシも目撃されている。
世界自然保護基金は「世界的に重要な自然に大きな影響がある」と開発の一時中断を求めた。また全国の400人以上が那覇地裁に建設差し止めを求めたが、ホテルは開業までこぎつけた。
結局ホテルは開業されたものの、一時期はホテルの目の前のトゥドゥマリ浜付近に反対の看板が掲げられていたり、飲食店でニラカナイ宿泊者の入店お断り、といった影響は出ていたとか……
しかも、運営元もころころ変わっているんですよね 🙁
沿革
- 2004年:南西楽園リゾート、「西表サンクチュアリーリゾート ニラカナイ」開業(参照先:南西楽園)
- 2011年10月:星野リゾートへ運営委託。「星野リゾート ニラカナイ西表島」にリブランド(参照先:星野リゾート ニュースリリース)
- 2014年11月:星野リゾート、「星野リゾート リゾナーレ 西表島」に名称を変更しリブランドオープン(参照先:沖縄経済新聞)
- 2016年4月:ユニマットプレシャス、「ホテルニラカナイ西表島」をリオープン(参照先:ユニマットグループ)
- 2019年3月:星野リゾート、36億5千万円で「ホテルニラカナイ西表島」取得。世界自然遺産の登録見据え(参照先:沖縄タイムスプラス)
- 2019年10月(予定):星野リゾート、「ホテルニラカナイ西表島」をリブランドし「星野リゾート 西表島ホテル」として開業(参照先:yahoo!JAPANニュース)
しょっちゅう変わっていて、もはやよくわかりません……!
実は旅行前にかつて西表島に住んでいた友人から「ニラカナイはいろいろ揉めた」と一言聞いてはいたんです 🙁
でも私もそれ以上聞かず、調べることもせず宿泊し、帰ってきてからこの事実を知りました……
初めて行った西表島は本当に自然が豊かで素晴らしい場所で、地元の方々や自然環境に与えた影響を想像するとなんとも言えない気持ちです。
罪滅ぼしのようなものですが、あとから知った私にできることとして、これから西表島に行かれる方にお伝えできればと追記しました。
「ホテルニラカナイ西表島」へのアクセス
「ホテルニラカナイ西表島」は、西表島の北部にある上原港から車で約10分。
石垣港離島ターミナルからのフェリーの時間に合わせて、無料シャトルバスの送迎サービスがあります。
とても丁寧な運転手さんでしたよ!
「ホテルニラカナイ西表島」の客室
わが家が泊まったのは、スーペリアツイン(42m²)。
一番お手頃な部屋なのに、セミダブルベッド2台と天蓋付きのデイベッドもあるんです!
このビジュアルにやられてこのホテルを予約したようなもの 😆
※さらにグレードの高いデラックスツインは、倍の54m²もあるようです!
もちろん大人はセミダブルベッド、息子はデイベッドで寝ました(笑)。
デイベッドはちょっと固めでしたが、本人は特に問題なく寝られたようです。
洗面台とお風呂は特別ラグジュアリーな造りではないものの、広々としていたので家族連れにはありがたい!
環境保護の観点からアメニティは部屋に付属されていませんが、必要な方はフロントでもらえます。
コーヒーマシーンがあったのも助かりました!
買ってあったサーターアンダギーとコーヒーを持って、バルコニーでおやつタイム♫
そうなんです!
テーブルと椅子付きのバルコニーがあり、ラッキーなことに私たちの部屋の目の前にはプールと海が広がっていました 😉
夕日が落ちていくのも見られ、部屋にいるだけでも贅沢な時間!
「ホテルニラカナイ西表島」のプール
リゾートホテルと言ったらやっぱりプール!
宿泊者専用の長方形の大きなプールが一つあります。
しっかり泳ぎたい方に嬉しいサイズ感ですが、手前に浅いエリアもあるので小さなお子さんでも入れますよ!
残念ながらプールサイドにバーなどはないため、館内のショップでビールやアイスを調達。
写真左がシャワー、右は敷地内のあちこちに見かけた不思議な石のオブジェ(笑)
「ホテルニラカナイ西表島」からすぐのトゥドゥマリの浜(月ヶ浜)
プールの先にある通路から、トゥドゥマリの浜(通称:月ヶ浜)にすぐ出られます。
こちらはニラカナイのプライベートビーチではありませんが、私たちが滞在していたときは朝も夕方も比較的静か。
朝のお散歩にも気持ちいいし
夕焼けを楽しむのもまた格別!
実は西表島の西半分には道路がないため、夕焼けが見られるビーチはここだけなのだとか。
もともとはウミガメの産卵地として知られていた月ヶ浜ですが……
このホテルができたことで照明が海まで届いてしまい、ウミガメの上陸が減ってしまったそうです 🙁
部屋には「ウミガメの産卵のため、夜はカーテンを閉めてください」という注意書きはありましたが、それで防げるものでもないのかな……
この事実は旅行のあとに知り、複雑な気持ちになりました。
リゾートホテルが建設されるということは、地域の方々や自然に大きな影響を及ぼすものなんですね 🙁
木漏れ日が美しいビーチからホテルへのアプローチ。
「ホテルニラカナイ西表島」のレストラン&カフェ
「イリティダ」の朝食ブッフェ
ニラカナイには、2019年5月現在「イリティダ」というレストランしかなく、こちらで朝食ブッフェ・ディナーをいただくことができます。
私はうっかり素泊まりプランで予約してしまい、あとから気づいて朝食を付けてもらいました。
- 料金:大人2,300円/小学生1,610円
- 時間:7:00〜10:00(L.O. 9:30)
ホテルからすぐの場所に朝食がいただけるお店がないため、付けるのが無難だと思います。
もしすぐ上原港に向かうのなら、近くにある「西表の少年」でモーニングが食べられますよ!
座席がゆったりした店内。
朝食は、ゴーヤ、パパイヤ、グルクン(魚)をはじめとする沖縄食材を使ったお料理、八重山そばなどが一通りありました。
どれも美味しかったですよ!
他の方の口コミにもあったように、品数はもしかしたら少なめかも……
あと、やはりどなたかのブログで見た「シェフが目の前で作るフレンチトースト」を楽しみにしていましたが、それはありませんでした 🙁
残念!
「ジャングルブックカフェ」
ホテルの外に出てすぐ向かい側に、「ジャングルブックカフェ」があります。
奥に進むと……
まさしくジャングルの中のカフェ!
……というより、遊び場のようなちょっとした空間でした。
ホテルスタッフが常駐しているわけではなく、脇に小さな冷蔵庫や棚があり、コーヒー・ジュースなどがセルフサービスでいただけます。
そしてブックカフェなので、さまざまな本が置いてあって自由に閲覧可能です。
都心部では決して味わえない空間で、ボーッと過ごすのもオススメ 😉
ちょっと面白い植物があったり、トカゲを見つけたり(一生懸命探しましたが、1匹しか発見できず……)。
でも「ハブに注意!」とあるので、あまり奥深くまで入らないほうがよさそう!
夕食にオススメの近隣にあるレストラン
……というようにホテル内にレストランは1軒しかないため(しかも高い)、わが家は歩いて行ける外の飲食店を利用しました!
両方とっても美味しかったので、よかったら以下の記事を参考にどうぞ。
「ホテルニラカナイ西表島」のその他施設
ロビーラウンジ
こちらがホテルに入って目の前にあるロビーラウンジ。
左横にあるのがアクティビティデスク、窓の外に広がるのがプール。
ショップ
お土産やちょっとしたお菓子・飲み物はこちらで。
ROXYやヘリーハンセンなど、アウトドア・マリンウェアのブランドも入っているので、持参するのを忘れてしまったときにも安心です!
これは豆情報ですが、ホテルから歩いてメインの通りに出ると無人のピーチパイン販売所があります!
サイズによりますが、50円から300円くらいとかなり安かったですよ 😆
アクティビティ・スパ・コインランドリー
今回は利用しませんでしたが、ホテルで各種アクティビティの手配ができるほか、スパやコインランドリーもあります。
アクティビティは事前予約がオススメのようなので、公式HPをご覧くださいね!
ちなみにわが家が1日ガイドをお願いした「Waterplayerz(ウォータープレイヤーズ)」もオススメ 😎
まとめ
初めての西表島旅行で利用した「ホテルニラカナイ西表島」。
ジャングルやマングローブなど、手付かずのワイルドな自然が魅力の西表島ですが……
いきなりそこに飛び込める自信がなく(笑)、きっと快適に過ごせるだろうなと思ったこちらのリゾートホテルを利用しました。
実際、不便さを感じることもなかったし、快適さ・便利さが大事!という方にはオススメのホテルです!
逆にもっと西表島らしいワイルドさを味わいたい方は、小規模のペンションや民宿がよいのかな?と感じました。
個人的には、次回西表島に行くときは宿泊費を抑えて、アウトドアアクティビティに浮いたお金を使いたい!
〜2019年6月25日追記〜
冒頭に追記した内容の繰り返しになりますが、地元の方々の反対・自然破壊の上に建設されたホテルです。
そんなことは、公式サイト・ホテル予約サイト・旅行会社のサイト等には当然書かれていません。
私が旅行に行く前に考えていた「快適に過ごす」ための島ではないんです。
私自身、西表島に行ったおかげで、今まで以上に環境を守るということについて考えています。
ぜひこの記事が、そんなきっかけになれば嬉しいです。
その他のオススメ情報
今回の竹富島・西表島・石垣島旅行のまとめ記事もあわせてどうぞ!