【実践!アーバンパーマカルチャー2022②】千葉県いすみ市「パーマカルチャーと平和道場」へ日帰り遠足

ポットラックランチ

このブログの記事にはプロモーションが含まれている場合があります

千葉県いすみ市の「パーマカルチャーと平和道場」へ!

自由大学主催、東京アーバンパーマカルチャー(TUP)のソーヤー海くん&ガーデナーの石田紀佳さんが教授を務める「実践!アーバンパーマカルチャー2022(11期)」が3月からスタート。

今回は<デザイン編>となり、これまでよりさらに実践的な内容に。9期からスタッフ参加している私は、このブログでちょくちょく講座の様子をレポしています。

この記事では、ソーヤー海くんが暮らしながらさまざまな実践を行っている「パーマカルチャーと平和道場」での1日をお届け!

講座の概要と1、2回目の様子は下記記事へ:

あわせて読みたい
【実践!アーバンパーマカルチャー2022①】自由大学主催★永田町Gridビルの屋上ガーデンづくりがスタート 自由大学主催、東京アーバンパーマカルチャー(TUP)のソーヤー海くん&ガーデナーの石田紀佳さんが教授を務める「実践!アーバンパーマカルチャー2022(11期)」が3月...
目次

第3回 4/16

チェックイン

11期目となる2022年の「実践!アーバンパーマカルチャー<デザイン編>」

これまでと大きくちがう点の一つが、「チーム感を作る」「1回都会の文脈から外れて自然の中でつながる」DOJOデーを作ったこと。

ってことで、What’s DOJO?? (正式名称は「パーマカルチャーと平和道場」だけど以下DOJOで)

パーマカルチャーと平和道場は、全ての命が大事にされる社会のための実験と実践の場。

大地から恵みをいただき(Soil)、自分の精神性を深めて(Soul)、共生的な社会を育むための自分の役割を探究する(Society)、3つのSを軸にした「生活」(生きる活動)のECOVERSITY(エコバーシティ)。

自然とのつながりを取り戻し、命を祝福する暮らしに根ざしたコミュニティを育むことに取り組んでいます。

一緒に「消費者」から「文化の創造者」になろう!

パーマカルチャーと平和道場HP

ときどきボランティアスタッフを募集したり、単発のワークショップからがっつり数日間滞在するリトリートまでいろいろ開催しているから、興味ある方は上記HPを見てみてね。

そんなわけで、この日は講座参加者それぞれが埼玉、東京、神奈川から千葉県いすみ市にあるDOJOに集合!

到着してまずはいつものように1人ずつチェックインをして、しっかり自分自身と、そしてDOJOとつながってからツアーがスタート。

平和道場ツアー

雨水タンク

ここからは当日取ったメモ&私の記憶を頼りに(笑)DOJOをご案内していきます!まずは水のシステムから。

ここはほとんど井戸水だけど、プラス雨水タンクをつけた。屋根から落ちる雨水はproblemで、ロスがすごくある!それをいかして雨樋をつけて、収穫している。

first flush filterは、勢いよく雨が降ると濾過されてタンクに溜まっていく仕組み。重要機能のバックアップになっている。(近くにスーパーもある!)

全体像が見えてくると、自分たちが使う水だから、変な洗剤とか使わない!自然と調和が取れるようになる。

誰にでもできるシンプルな設計なのもパーマカルチャーのポイント!自分で改善したり直したりできる。

決して水は無菌ではない。健康な生態系をどうやって作っていくか?

天然ガス→窒素→肥料にしている(ロシアやウクライナで)but!普段私たちが体の中から出しているおしっこは窒素!それを活用しないのはもったいない!

※窒素肥料とロシア・ウクライナの関係、いかに世界の食システムが崩壊寸前であるかについて書かれた下記記事を参考に貼っておきます:

国際環境NGOグリーンピース
ページが見つかりませんでした - 国際環境NGOグリーンピース 世界55以上の国と地域で活動し、国内だけでは解決が難しい地球規模で起こる環境問題に、グローバルで連携して解決に挑戦することが私たちの強みです。本部はオランダ・アム...

DOJOのシンボルツリーとも言えるのは、バショウ(芭蕉/英名はJapanese bananaだけど、中国原産らしい)。バナナはできないよ!

大きな葉っぱが特徴的で、夏は日陰になるし、冬になると枯れるから日差しが入る。葉っぱもお皿にしたりして使えるのがまたいいよね。

右の写真はアウトドアキッチンの横にあるエディブルガーデン。よく通る場所にあればふとしたときに目がいくし、管理もしやすい。導線を意識したデザインにするのも、パーマカルチャー原則の一つ!

アウトドアキッチンでの料理はほぼ薪でやっていて、バックアップでガスコンロがある。

ロケットストーブはappropriate technology(適正技術)。開発途上国などの利用条件に適した技術で、煙が出ないから主に調理する女性たちの健康を守れるという利点がある!

少ない薪でたくさん料理できるし、竹でもできる。一斗缶をアップサイクルして作っているとのこと。

ここのアースオーブンは移動式で、砂のドームを作って、その上に泥をペタペタやって、最後に砂を抜いて作る。

3時間くらい火をかけて熱を溜めなきゃいけないから、けっこう使うの大変で気合いがいる!(こうやってWSやツアーで人が来たときが主な出番らしい笑)

コンポストトイレは箱の中にバケツが入っているだけで、あとは市販の便器を置けば完成。おがくずをかければOK!臭わないし虫もわかないし、快適だよー

浴槽で作ったミミズコンポストは、そこから出た液肥を活用している。

写真は載せなかったけど、この横には四万十のひのきサウナがあって、これも移動式。折りたたんで軽バンに乗せられる仕様。(そしてやはりほとんど活用されてないらしい!)

トイレのバケツの中身は竹に囲まれたコンポストへ。1年くらいで堆肥として使えるようになるそう。

最近新たに設置された、キョンから守る竹のフェンス!もちろん海くんたちの自作で、とっても丈夫。

ジャムの自給がしたいから、ブルーベリーの木をたくさん植えたんだって。木を植えるときは10年後の成長を考えるのが大事。だから適度な距離感で植えられているよ。

海くんたちが今住んでいる小屋がこれ。インパクトドライバーと丸のこがあれば誰でも簡単に作れる!古畳みを断熱材として壁に入れているそう。

DOJOに住んでいるみさこが作ったんだけど、棚づくりで挫折したのに小屋が作れてしまった!というエピソードにみんな驚き(笑)

毎日目が覚めて外に出ると目の前に広がる景色がこれ!海くん曰く、体を動かしたくなるらしい。この生活になって、本当に幸せそうなんだよなぁ。

左のカラフルな小屋は、以前DOJOで開催された小屋づくりワークショップの参加者が作ったもの。そしてカエルと戯れるロマンくん(笑)

さまざまな果樹が植えられているエリア。好きなだけ果物が食べられる夢のような場所になる予定!(アボカドは冬の間失敗しちゃって少し残念そう)

小屋の横にできたツリーハウスの上はとっても気持ち良くて、ここでゴロゴロしながら日向ぼっこの時間を少し過ごした数人(笑)

ポットラックランチ

午前中はたっぷりDOJOを案内してもらい、お待ちかねのポットラックランチ!相変わらず今回も盛りだくさん♡

食後はソーラークッカー(左写真の丸いやつ)&ソーラーオーブン(右写真の四角いやつ)の話。太陽だけを使って調理ができる素晴らしいアイテム!この後オーブンでチョコバナナを作っている人がいた!

greenz.jp
理由は「おいしいから」。0円で降り注ぐ太陽光だけで調理するソーラークッカー研究家 西川豊子さんに学ぶ「... 「わたしたち電力」は、これまで“他人ごと”だった「再生可能エネルギー」を、みんなの“じぶんごと”にするプロジェクトです。エネルギーを減らしたりつくったりすること

NVC(共感コミュニケーション)ワーク

NVC共感ワーク

午後は母屋に入って、NVC(non-violent communication/非暴力、共感コミュニケーション)のワークの時間。

NVCは海くんの活動で欠かせない要素の一つで、私も数年前から学び実践している。

NVCが目指すのは、心の中に敵がいない状態=無敵!「敵」というのも概念で、相手を敵とみなすと、人はなんでもできてしまうんだよね。

3人ひと組になって、共感サークルと呼ばれる短めのワークを。NVCで使われるニーズ(あらゆる人に共通する、普遍的に持っている満たしたいもの)の言葉が書かれたカードを広げてやるよ。

1人ずつ最近あった出来事について短く話し、その間静かに聴いていたあとの2人は、カードの中から話し手が満たしたかったニーズを選んでみる。(=他者共感)

そのあとは、話し手が他にも満たしたかったニーズを自分でも選んでみて、それらと静かにつながる時間を持つ。(=自己共感)

簡単に説明するとそんな流れで、自分とつながる・他者ともつながるシンプルでかつパワフルな練習になるワーク!穏やかな時間が流れていたなぁ。

ピザパーティーと焚き火

焚き火を囲んでチェックアウト

早めに帰る人たちがいたから、焚き火を囲んで先にチェックアウトの時間を。それぞれがDOJOでいろんなことを体感できたみたいでよかった!

私は完全に「いま、ここ(be in the moment)」でいられたし、海くんと活動し始めて2年近く経つけど、よりリアルにパーマカルチャーライフが味わえた1日だった。

締めくくりは、ピザパーティー!まずは自分たちでピザ生地を作っていくところから。海くんの愛娘マイナはすっかり手慣れたもの♡

私たちが母屋でNVCワークをしている間、みさこがアースオーブンの準備をしてくれていたよ。ピザ職人っぷりがかっこよかった!そして炎が美しい。

ピザをオーブンの中に投入するのがなかなかむずかしくて、シュッとやるのがポイントらしい。次から次へと焼けていくピザ!

焚き火を囲んで

たくさん食べてお腹いっぱい、大満足!電車の時間を待つ間、焚き火を囲んで少しまったり。

最寄りの長者町駅からの電車がそもそも1時間に1本の上、その電車が遅れ、そうすると必然的に乗り継ぎ駅でも予定していた電車に乗り遅れ……

とこのあと電車組はなかなかハードな帰宅となりました(笑)

まとめ

ツリーハウスの上で

「実践!アーバンパーマカルチャー2022(11期)」@千葉県いすみ市のパーマカルチャーと平和道場。大充実の1日でした!

やっぱり何事も知識を身につける座学だけではなく、手や体を動かす・心で感じるのが大事だし、それを実践している場所を訪れたり、実践者の姿を見るのが何よりの学びになるなと思った。

個人的には、ずっとDOJOで暮らすみさこの仕事っぷりが見られたのが、今までの訪問とのちがいで特によかった点!みさこ、ありがとう♡

みんなからの感想を少しご紹介すると

  • 思ったよりコンポストトイレや雨水システムが簡単そうで、やってみたくなった(ハードルが下がった)
  • パーマカルチャーを自分の生活にどう取り入れよう?と改めて考えた
  • NVCワークで学んだことを日々意識してみて、人との関わりに変化を感じた
  • 「いかに暮らしに余裕を作るか」「忙しさの先には忙しさしかない」という海くんの言葉が心に響いた

などなど!最後にリンクです:

追記:4回目から6回目の講座のレポを更新しました!

あわせて読みたい
【実践!アーバンパーマカルチャー2022③】豊かな暮らしのデザイン。何があるか観察して、未来のビジョン... 自由大学主催、東京アーバンパーマカルチャー(TUP)のソーヤー海くん&ガーデナーの石田紀佳さんが教授を務める「実践!アーバンパーマカルチャー2022(11期)」が3月...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

投げ銭のお願い

このブログはどの記事も自身の体験をもとに執筆しており、私のLOVE&ENERGYを注いでいます。もし「役に立った!」「読んで良かった!」と感じ、活動サポートがしたいと思っていただけたら、オンライン決済システムを通じてぜひ投げ銭をお願いします。Thank you for your support😊❤️

  • PayPayの場合:ID「romyhiromi」で検索して送金
  • PayPal.meの場合:こちらのリンクか下記ボタンから送金

この記事を書いた人

Romy | ロミーのアバター Romy | ロミー 〜Celebration of Life〜

横浜・NY育ち。鎌倉暮らし7年半を経て2023年末に家を手放し、移動生活をスタート。2024年ピースボートにスタッフとして初乗船。「いのちの祝福」をコンセプトに、地球一つ分のパーマカルチャー的な暮らしの実験と旅をしているモバイルボヘミアン。
→ Romyのプロフィール詳細

目次